イシス・オシリス神話

  神話時代の昔。オシリスとセトは兄弟であったがある日、オシリスが館を留守にしている間にセトは72名の廷臣達と暗殺の謀り事を企む。オシリスが帰ってきたとき、木棺にピッタリ入った者には褒美が贈られるという催しがあった。木棺はオシリスの体に合わせてセトらが作らせた物であったが、何も知らないオシリスはピッタリした棺に気持ちよく横たわった。するとオシリスが抵抗する暇もない間に蓋がかぶせられ、隙間には鉛が流し込まれた。そして棺はナイル川に流されることとなる。

オシリスの妻であり妹でもあるイシスは心を痛め、自らの長けた魔術を駆使し漂着した棺を探し当てて、秘密の場所に隠した。

だが、それを知ったセトは執念で棺を探し回り、木棺の中の遺体を14の部分に切断してしまう。イシスは再び救出に赴き、パピルスの舟で遺体の破片を探し出し、繋ぎ合わせた体を強い魔力で復活させた。そうしてオシリスは冥界の王として蘇る。

さて一方では、オシリスとイシスの間に生まれた息子ホルスが叔父に当たるセトへの復讐を決意していた。ホルスとセトは激しい戦いを繰り広げ、左目を失ってしまうものの最終的にホルスが勝利し、父の仇討ちを果たすことに成功する。それでオシリスは地上の王権をホルスに譲位することができた。これ以来、地上を統治する王(ファラオ)はホルスの化身と見なされるようになった。
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by sigma8jp | 2008-11-10 00:52 | 「イシス・オシリス神話」 | Comments(0)
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