オリオンとピラミッドの配置

  『オリオン・ミステリー』 の中で、1994年、ギザの三大ピラミッドは王の墓ではなく、夜空に輝くオリオン座の中心の三つの星アルニタクとアルニラムとミンタカを表している。という、それまでエジプト考古学者が考えもしなかった画期的な仮説を書いた『オリオン・ミステリー』という一冊の本が出版された。(エジプト・アレキサンドリア生まれのイギリス人、ロバート・ボーヴァル)

ギザの三つのピラミッドの航空写真を見てみると、クフ王のピラミッドとカフラー王のピラミッドはその対角線を伸ばした方向に並んでいまるが、一番小さなピラミッド、メンカウラー王のピラミッドと呼ばれているものは、二つのピラミッドを結ぶ対角線上から少しずれている。極めて精巧に作られたピラミッド同士に何故、このようなずれが生じているのか?

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何故、メンカウラー王のピラミッドは先の二人の王のものに比べて小さく作られたのか?財政難説?それを証明するものは何一つない。ボーヴァルは、これらのピラミッドはある計画に沿って作られたもので、メンカウラー王のピラミッドはこのように作られなければならなかった。その計画とは、夜空を地上に写しとることであると。

そこで、オリオン座の3つ星の写真とピラミッドの写真を重ね合わせてみると まさしく、ピッタリと重なる。更に、少し暗い星ミンタカがメンカウラー王のピラミッドに重なり、その大きさやズレがうまく説明できる。エジプト考古学界で、長年謎とされてきた部分がこのように解明されたのである。

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王の間と女王の間に、二本づつある細長い通気孔は、南の空のオリオンとシリウスがそれぞれ、南中した桙フ高度を示しているという事実も彼の説の裏付けとなっている。通気孔のそれぞれの角度、王の間の北面の通気孔は、建設当時の北極星であった龍座のアルファに、同じく南面の傾斜角45度の通気孔と女王の間の南面の傾斜角39度30分の通気孔は、当時のオリオン座のアルニタクとシリウスの南中時の高度に一致している。

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太陽信仰以前のエジプトの最も古い宗教は、オシリス信仰であった。オシリスは、復活と生産の神で、その妹であり妻であるイシスは子を守る女神として、その子ホルスは天空の神として崇拝を受けていた。特に、古代エジプトにおいて王は、ホルスそのものの分身として考えられていた。

古代エジプト人達は、ナイル川が洪水になる夏の明け方に、東の空より上ってくるシリウスをイシスの分身、そしてオリオン座をオシリスの分身と考えていた。王の間の通気孔が、オシリスを表すオリオン座の3つ星を、女王の間の通気孔がイシスを表すシリウスを指しているのにはこのような意味あいがあるという。
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by sigma8jp | 2008-11-10 01:25 | ピラミッド&スフィンクスの謎 | Comments(0)
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