カテゴリ:■ 天使の個々の名前( 29 )

サマエル Samael

「Sam」とは「毒」を意味する。『エノク書』では「デーモンどもの首領」と呼ばれている。このサマエルがイヴを誘惑した蛇であるともされている。
『ユダヤ人の伝説』では、モーゼを死にいたらしめなければならなかった時、サマエルがその役目に遣わされている。だが、彼は剣を手にモーゼの所に向かうも、逆に打ちのめされ失敗してしまう。結局神自身が出向き、それでやっとモーゼも従った。

エレミヤの弟子、バルクによる記録とされる『バルク黙示録』では、サマエルはエデンの園に葡萄の木を植えたという。アダムはその実を発酵させて葡萄酒をつくり、禁断の味を覚えてしまう。そのことが神の怒りを買い、エデンを追放される。殺人、姦通、姦淫、偽誓、盗みといったことはすべて飲酒から生じると言っている。『ヨハネの黙示録』でも葡萄酒には姦淫や神の怒りが意味されている。

この葡萄酒がキリスト自身の血であるといわれるように、キリスト教の儀式に欠かせないものになったのは以下の理由によるらしい。
大洪水の後、地上に植物を植え始めたノアは、葡萄の木を植えてよいものかどうか悩んだ。そこへサラサエルという天使が神の伝言を持って現れた。「この木の苦さは甘さに変えられ、その呪いは祝福となり、そこから生ずるものは神の血となるであろう」。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:58 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

ドビエル Dubbiel

ペルシャの守護天使

国を守る守護天使はその国の命運を担い、神に認められるために守護天使の間で競争や戦いが行われていた。守護天使が勝利すれば、その天使が守る国も勝利できたと信じられていた。
ユダヤの伝説ではドビエルはペルシャの守護天使であり、紀元前500年から紀元前300年にかけてペルシャが強盛を誇った理由も天界でドビエルが勝利をおさめ続けたからとされる。

その頃、イスラエル側のガブリエルが一時役目を追放されるということがおきていた。イスラエルに怒りを覚えた神がイスラエル全土に燃える石炭をまき散らそうとした。

だがその計画はガブリエルによって妨げられてしまい、そのためガブリエルは追放され、それまでガブリエルのいた神の玉座の次という高位に、ペルシャの守護天使であったドビエルがつくことになった。そして地上でも同様にペルシャの勢力が拡大されることになった。
 しかし、イスラエルと敵対する国を守護する天使はみな堕天使にされてしまっていることから、ドビエルもまた堕天使に落とされてしまっている。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:52 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

ラハブ Rahab

混沌と海の支配者

ラハブとは「混沌」を意味する怪物で、神が天地の創造を行う前からすでに存在していたという。神はこの怪物を裂いて天の水と地の水をつくり、ラハブは海を支配するようになったという。

キリスト教下でのラハブは天使の一人で、天地創造の際に神が地球を置く乾いた場所をつくるため彼に世界中の水を飲み込むよう命じたが、拒否したため怒りをかって殺されてしまったという。しかしそれから復活したらしく、その後の伝承にも何度かラハブは姿を現している。

その後のラハブは海の支配者として登場し、海に投げ込まれたラジエルの秘密の書を探し出すよう神に命じられ、素直に回収を行った。次には“原初の海の支配者”として、エジプトの守護者となり、エジプトを脱出し紅海を渡ろうとするモーゼとヘブライ人の一行の邪魔をしようとして現れ、再び神に滅ぼされている。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:50 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

守護天使 Guardian Angels

その守護範囲は広くは国家、地域を守護し、さらには人が生まれるときに必ず一人守護天使がつくという。

国の守護天使

ペルシャ:ドビエル Dubbiel (熊の神)
ローマ:サマエル Samael (サタンクラスの魔王であり闇の支配者)
エジプト:ラハブ Rahab (原初の海の支配者)
イスラエル: (大天使長) ミカエル Michael

イスラエルを守るミカエルはともかく、その他の国の守護天使たちは当時、イスラエルと敵対していたことから堕天使となってしまっている。

人ひとりひとりにつく守護天使

人ひとりについて守護する守護天使は天使の階級の最下位の九番目に位置し、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルを君主にいだく。その数に正式な決まりはないが、キリスト教会ではキリスト教徒ひとりに二人ついて、ひとりは右手にあって善を導き、ひとりは左手にあって悪に導くという。ユダヤの法律と伝承の書『タルムード』では、ユダヤ人ひとりに一万一千の守護天使がついているという。

現代の守護天使

現代でも守護天使の存在を感じる人はいる。それは自身のうちに潜むスピリチュアルな高位の存在であったり、死んだ人の魂が見守っているという守護霊のような存在である。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:49 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

ハニエル Haniel

神の栄光の天使

その名は「神の栄光、恩寵」、または「神を見る者」を意味し、他にハナエル(Hanael)、アニエル(Aniel)、ハミエル(Hamiel)、オノエル(Onoel)などの別名がある。文献によっては別々の天使のように扱われることもあるが、アナエルの別名でもある。

ハミエルの名で、アナエルと並んで権天使の指揮官としてあげられることもあり、セフィロトの木のネツァフを司る役目も持っている。

12月を司る天使として、また、金曜日を司る天使としてや、磨羯宮(山羊座)の天使として、暦との関わりで名前の挙がることの多い天使である。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:41 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

ザフキエル Zaphkiel

座天使の指導者

 ザフィエル(Zaphiel)、ゾフィエル(Zophiel)などの別名を持ち、その名は「神の智」を意味するが、「神の監視者」、「神の番人」と通常訳されている。

セフィロトの木のビナーの大天使である。座天使階級の指導者とされる一人であり、ヨフィエルやオリフィエルと並んで土星層の支配者とされる。また、ザフキエルの別名のゾフィエルをヨフィエルも持つため、智天使階級の指導者に当てられることもある。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:39 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

ザドキエル Zadkiel

慈悲と公正の天使

その名は「神の公正」を意味し、別名にツァドキエル、ザキエルなどがある。『エノク書』では七人の大天使の一人と考えられており、天界の第五天を支配する天使である。

ラビ文書によれば、ザドキエルは慈悲と慈愛、記憶の天使であり、主天使の指導者である。
また、アブラハムが神への犠牲に捧げるために息子イサクを短剣で殺害しようとしていたとき、それを止めたのがザドキエルであるとも言われている。このことに由来し、ザドキエルの象徴は短剣となっている。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:39 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

サンダルフォン Sandalphon

偉大なる天使

サンダルフォンはカバラのセフィロトの木の最低点に位置するマルクトを支配する大天使で、最頂部ケテルを支配するメタトロンとは双子であるとされる。

メタトロンは九百の天国を抜けて人々の祈りを神へ届けるが、祈りがヘブライ語であったとき、双子の兄弟サンダルフォンとともにその祈りを素材に花飾りを編み神の頭に掛けるという。 

カバリストにはサンダルフォンは、「明るい天使」と呼ばれるメタトロンに対して「暗い天使」と呼ばれる。 サンダルフォンの出生は、預言者エリヤが天国に引き上げられて生まれ変わった姿だとも言われる。オカルトや神秘主義ではサンダルフォンは胎児に関係する天使である。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:36 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

カマエル Camael

能天使の司令官

「神を見る者」を意味する名を持つ彼は、セフィロトの木のゲブラーを司り、神の御前に立つ七人の天使の一人にあげられることもある。

能天使の司令官でもあるが、能天使階級の天使からもっとも多くの堕天使が出たように、カマエルもまた善にも悪にもとられることがある。

地獄の公爵の姿で現れる彼は、隠秘学では邪悪な星とされる火星を支配し、ケムエルの名で一万二千の破壊の天使を従える。他に懲罰、復讐、死の天使の指揮官でもある。この役目が神からものなのか悪魔の性質によるものなのかは分からない。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:33 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)

ミカエル Michael 四大天使

称号 神に似た者
役職 天使の軍団の最高指揮官
シンボル 鞘から抜かれた剣、秤
エレメント 火
方位 東
霊力 知性
美徳 慎重

最強の天使

もっとも人気が高く、常に天使たちのトップに立ってきた彼は、“力天使の指導者”、“大天使の指導者”、“神の御前のプリンス”、“正義の天使”、など、数々の称号を持つ。知力はもとより、彼の優れた能力は彼のシンボルである鞘から抜かれた剣が示すように、戦うための天使として武勇において語られることが多い。

ミルトンの失楽園の中では、サタンとの戦いが始まったとき、『天軍の指揮者ミカエルよ、汝もゆくのだ!武勇においてミカエルに次ぐガブリエルよ!汝も共に…』と神から指令を受けている。

数多いミカエルの武勇伝の中で主なものをここに挙げる。

ドラゴン退治:『わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から下って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある、年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上諸国の民を惑わさないようにした』(『ヨハネの黙示録』)

サタンとの一騎打ち:両軍の兵の見守る中、ミカエルとサタンは自然の調和と秩序が破れるかと思われるほどの激しい攻防を重ね、ついに決定的な一撃が決まる。『その攻撃力においても、瞬時に敵の攻撃を避ける早業においても、どちらにも遜色はなかった。

ただ、ミカエルの剣は神の武器庫から賜ったものだけに、さすがに鍛え抜かれており、その刃にはどんなに鋭い剣も硬い剣も刃向かうことはできなかった。一挙に屠り去ろうと、真っ向から激しい気負いで振り下ろされたその剣を、サタンの剣がはっしと受け止めたが、その次の瞬間、真っ二つに切断されてしまった。

それどころか、ミカエルは目にも止まらぬ速さで己の剣を後方に弧を描いて振りかぶり、再びサタン目がけて振り下ろすと、今度は彼の右の脇腹を深くえぐった。この時、サタンは初めて苦痛を知り、身をよじって転々と転げ回った』(ミルトン『失楽園』)

死海写本の『光の子と闇の子との戦い』では、ミカエルは光の君主として軍を率いて闇の支配者であるベリアルの軍と対抗する。この時のミカエルの役割は天の副王(堕天前のサタンの称号)であった。

霊魂を秤にかける

中世において、ミカエルは魂を冥界に導く者だった。メルクリウス神を崇拝するガリアの異教徒たちを教会が引きつけたがったため、冥界の神の属性の多くがミカエルに与えられた。マリアへ死を伝える役割も請け負っている。
またもう一つの重要な役目に、最後の審判の日にラッパを吹き鳴らし、審判の場で人間の魂を秤にかけるとされている。

イスラエルの守護聖人

『ダニエル書』で、ダニエルはイスラエルの民に襲いかかる大きな困難、終末について知らされる。しかし、『その時、大天使長ミカエルが立つ。彼はお前の民の子らを守護する』そうだ。さらに、『我を助けて彼らにあたる者は汝らのミカエルのみ』と語られている。ミカエルはイスラエルの守護天使であるが、いざというときに御座を支持するのもミカエル一人しかいないらしい。

カトリックでのミカエル

カトリックではミカエルは「天使の王子」と呼ばれ、彼以上の位の天使は存在しない。煉獄の門番でもあり、煉獄の魂のためにミカエルへつくられた祈りがあるという。
カトリックの伝説には、カイロトパの泉を沸き出させたのがミカエルで、この泉は病を癒す効果があるという。この水を浴びて、三位一体とミカエルに加護を祈る。

ヘブライ伝承のミカエル

伝説によると、太古の怪物、ビヒモスとレヴィアタンは最後にはお互いに殺し合うことになっているが、ミカエルとガブリエルが神より使わされてこの二頭の怪物を退治するとも言われ、それができなかったときは神自らの手が下されるという。

ヤルクトの創世記とラビ・エリゼルによれば、ペヌエルでヤコブと格闘した天使はミカエルであったという。「お前は私の最初に生まれた息子に何をしたのか」と問う神にミカエルは、「あなたに敬意を表して筋を縮ませたのです」と答え、神はミカエルに「よろしい。これからお前は永遠に、イスラエルとその子孫を受け持ちなさい!なぜなら、天使の王子は人間の王子を守るべきであるからだ。火が火を守り、頭が頭を守るように!」と言った。
[PR]
by sigma8jp | 2008-10-30 03:10 | ■ 天使の個々の名前 | Comments(0)