カテゴリ:「聖書と霊界」の風景画家( 7 )

トーマス・コール Thomas Cole

b0140046_3212770.jpg  1801年、イギリス ランカシャー州生まれ。1818年米国に渡り、フィラデルフィア・アカデミーに学ぶ。当時、芸術、美術の分野では米国の”独立"は未だ覚束ない時代にあって”アメリカ絵画"と呼ぶに相応しいものを確立した最初の一人として記憶される。

彼は47年という短い生涯に1829年、1841年、夫々3年ずつ欧州に旅し、フレンツエに滞在している。イタリアでは過去の美術に接し、ローマ帝国の歴史を身近に感じながら、「帝国の運命」(The Course of Empire)という五部作を構想し、完成させている。

もう一つの代表作は、「人生の旅路」(The Voyage of Life)である。これらの作品では風景が大きな比重を占めるが、単なる風景ではなく、そこに歴史的な人物や記念碑、古典的な建築などを導入し、またしばしば象徴的、寓意的な意味を含ませている。

また、アメリカ的な雄大な風景画の創始者としても知られている。彼はニューヨーク州のハドソン河畔を愛したが、彼の影響を受けた若い画家たちはやがてハドソン・リバー派という、米国で最初の、かつ最もアメリカらしい風景画の一派を形成した。

1848年ニューヨーク州で没する。


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                  Manhood


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                   Old Age


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                    Youth


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                  Childhood


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               Moon and Firelight


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            Rainy Season in the Tropics


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              Cross at the End of His
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by sigma8jp | 2008-11-25 03:31 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

ガエターノ・プレヴィアーティ Gaetano Previati

  1852年 イタリア フェラーラに生まれ、1877~80年 ミラノのブレラ美術アカデミーで学ぶ。当初は時代の流れであったリアリズム様式でで描いていたが、1890年頃から明るい色彩を細い線条のように並べ、分割して描く分割技法(Divisionism)をで描き始めた。

フランスのスーラ、シニャックの点描技法に近いが、点を並べるというより、細い線を束ねるように描く点がことなる。 しかし狙いはともに同じで、より輝かしい光の効果を得るための技法であった。

イギリスのラファエル前派やフランスのモロー、ルドンなどの影響を受けたプレヴィアーティはフランス印象派のような単に明るい画面ではなく、光を神秘的、象徴的に描くことを目指した。したがってその主題も身近で日常的なものより聖書や文学作品にもとずく神秘的、幻想的なものが多い。

この点でプレヴィアーティは世紀末の象徴主義に連なる。こうした彼の芸術は20世紀初頭の未来主義にも大きな影響を与え、そのリーダーだったボッチョーニはプレヴィアーティを「現実を(精神的なものへの)単なる出発点と見た、現代のイタリアの唯一の偉大なる画家」と賞賛している。

1920年 イタリア ラヴァーニャで没する。

                  (千足伸行著「幻想美術の見かた」による) 

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               Dance of the Hours


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             Il giorno sveglia la notte


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               Paolo and Francesca


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                    Eroica


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                Madonna dei Gigli


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                    Leda


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                   Maternita
 
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by sigma8jp | 2008-11-25 03:24 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

ルイ・ジャンモ Louis Janmot

  ルイ・ジャンモ Louis Janmotは、象徴主義が興隆する以前に、ナザレ派(19世紀初頭のドイツの画派で、厳格な宗教的共同生活を理想とし、中世の聖なる美術の再現を目指した)あるいはラファエル前派とも共通する理想主義的かつ神秘的な傾向を特徴とする画家である。

1814年にリヨンに生まれ、1831年にリヨン美術学校で学んで優秀な成績を修め、1833年にパリに出て、パリ美術学校のヴィクトール・オルセルの教室に入るが、一方でアングルのアトリエにも通った。
1835年から36年に掛けてはアングルに同行してイタリアに赴いている。

ジャンモの絵画の多くは教会からの注文を得て描かれたが、彼自身の宗教的信念は、近代主義的カトリック教徒の護教論者の影響を強く受けている。

一方で、彼が個人的に精力を傾けたのは「魂の詩(The Poem of The Soul)」と呼ばれる18の寓意的油彩、16の素描、そして詩からなる作品で、これに40年以上の歳月を注いだ。この連作は魂の精神的肉体的変遷をたどるもので、母性愛、神そして世俗の愛というテーマが繰り返されている。

また、この連作は、自伝的内容や1848年の革命など同時代の政治的事件をも反映しているといわれる。 これはやがてボードレールやゴーティエらに評価され、ドラクロアの後押しもあって1855年の万国博覧会で公開されたが、大衆には理解されることはなく、その後この画家は不遇のうちに忘却の淵に追いやられてしまうこととなった。

ジャンモの、主題に対する個人的あるいは詩的な取り組みはロマン主義と象徴主義を繋ぐ重要な役割を果たしている。 事実シャヴァンヌ、ドニ、そしてルドンが彼の作品を称賛している。

           (横浜美術館 学芸員 新畑泰秀 氏の解説を参考に)


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               First Communion



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              The Golden Ladder



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                  The Ideal



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               The Soul's Flight



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                  Virginitas



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                 Dream of Fire



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                  Fatal Fall



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                  Goodbye



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                   Love



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                 The Orgie
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by sigma8jp | 2008-11-25 02:09 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

ジョン・マーティン (John Martin)

b0140046_4585943.jpg  John Martin ジョン・マーティン イギリスの画家。1789年生まれ。1854年没。
へクサム近郊のヘイドン・ブリッジに生まれる。父に紋章絵を学ぶため見習いに出されたが、 喧嘩をして出され、イタリア人芸術家 ボニファシオ・ムソーの下についた。

1806年、師匠とともにロンドンへ移り、19歳のとき結婚。水彩画等を習った。また、余暇に遠近画法、建築学を習った。最初の作品「Sadak in the Search of the Waters of blivion」1812年のローヤル・アカデミーに展示された。 続いて、「Expulsion」「Paradise」などを発表した。

1821年「Belshazzar's Feast」は好悪両面の批評で沸いたが、 ブリティッシュ・インスティチュートで受賞した。その後、「Creation」「the Eve of the Deluge」 及び聖書を題材にした一連の作品を発表した。
1832ー1833年にはミルトンの著作に一連の版画を提供し、 また聖書のイラストを描いている。

彼はまたロンドンの都市整備に関心を持ち、水道、下水設備、鉄道、などの 改良計画などの提案書を次々に出したが、実現したものはほとんどなかった。
晩年の数年間は「The Judgment」「the Day of Wrath」などの大作に集中した。
1854年マン島で絵を描きながら没した。

これらの多くは直接あるいは間接に聖書に材をとっており、当時は聖書が史実を書きとどめたものだと受けとめられていたので、その意味においては純然たる歴史画であった。

とはいえ、マーティンの描きあげた崇高美は遠近法の力学によって際立ち、遼遠たる距離が現出せしめられていることで、その歴史画はおのずから眩暈を招く幻想風景画にならざるをえない」『ジョン・マーティン画集』(トレヴィル刊、1995年)の大瀧啓裕氏の解説より。

■「マーティンの代表作『失楽園』は、2点の挿絵をそえ、12分冊で出版された。これは当時にあっては普通の出版形態で、購入した者はすべてそろえた後、自分好みの装釘にしたてるのである。

実際には大型版のプルーフを使用した限定50部のフォリオ、大型版を使用したクォート、小型版のプルーフを使用した限定50部のクォート、小型版を使用したオクタヴォの4種で発売され、さらに大型版と小型版のプルーフのみのセットもそれぞれ用意され、単品売りもおこなわれていた。いかにもマーティンにふさわしい、当時としては規模壮大な出版企画である。

第一分冊は1825年3月20日に発売され、マーティンは翌月、既に完成していた20点を展示して絶賛され、版画家としての地位を確立した。最終分冊が刊行されたのは27年2月28日のことである」(前掲書の大瀧啓裕氏の解説より)。

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               the Angel Raphael


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              Sodom and Gomorrah


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               The Seventh Plague


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                   of the Alps


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              the Waters of Oblivion


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               The Creation of Light


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             Illustrations from the Bible


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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        The conflict between Satan and Death              


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                Angels guard Para


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by sigma8jp | 2008-11-25 01:54 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

3.『天使と母親』 ルイ・ジャンモ

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  地上に生まれた赤子は、母親の暖かい愛情に包まれる。背後に描かれた天使は、”暗い予感に苛まれ、地平線に遮られて見えないベツレヘムへの道を子供がどうか見いだしますように”と、祈りを捧げている。
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by sigma8jp | 2008-11-08 17:40 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

2.『魂の移行』 ルイ・ジャンモ

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  天界で生まれた生命は、天使によって地上に運ばれる。誕生をテーマにしながら、どこか暗い感じの作品である。右下に描かれているのはプロメテウスであり、鷲に心臓を喰われるその姿は永遠の苦悶をあらわしている。
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by sigma8jp | 2008-11-08 17:37 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

1.『聖なる生成』 ルイ・ジャンモ

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  『聖なる生成』 の絵画の構成を見ると、天界で新たな生命が誕生する瞬間が描かれている。中央の3人の人物が、聖なる「三位一体」を象徴している。真ん中が父なる神、左側が神の子たるイエス、右側が女性の姿をとった聖霊である。「三位一体の聖なる愛の恩寵から魂が生まれる」場面。
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by sigma8jp | 2008-11-08 17:31 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)