カテゴリ:宇宙の超知性体「ザ・ナイン」( 7 )

SF小説:『アンバーの九王子』とプラトンの比喩

 25年くらい前に読んだSF小説で 『アンバーの九王子』(絶版)がある。ここに書かれた物語りが今になって、宇宙の〔真実の世界〕から隔離された、地球という〔影の世界〕へ置かれた我々の世界と重なって見えてくる。そのため、そこに隠された真実を暴きたくなる衝動に駆られ、不思議と何か新鮮なリアリティーを感じてしまうのである。

そして、思うことに、この〔牢獄の世界〕から、〔真実の世界〕への帰還を果たすことが我々にとって真の「魂の救済」になるということを感じたからだ。ここに出てくる「九王子」という響きも、やはり「ザ・ナイン」のいる時空を超えた真実の世界である〔魂の故郷〕に思いを馳せてしまう。

〔物語り〕
 あらゆる世界の大元にして唯一の〈真世界〉、アンバー。地球を含む他の世界は、実はすべてアンバーの影に過ぎない。その真世界アンバーを統べる王オベロンが、突如姿を消した。明確な後継者が指名されないまま、空位となったアンバーの王位。残された王子たちは、それぞれの野望・策謀を胸に秘め、王位をめぐって血族間の容赦ない駆け引きと争いを繰り広げる。

一方その頃、影の世界のひとつである地球で、ひとりの男が目を覚ました。私立病院のベッドに横たわる彼は、交通事故にあってここに運び込まれたらしい。男は自分に関する一切の記憶を失っていたのだが、異常な回復力や「アンバー」という言葉が引き起こす懐かしい響きに、自らの素性が尋常ならざるものであることを悟る。病院を抜け出した彼は記憶喪失であることを隠し、手探りで自分に関する情報収集を進めるが──実は彼こそ、アンバーにおける有力な王位継承候補者のひとり、王子コーウィンだったのだ!


〔アンバーの九王子〕
  実は、彼、コーウィンはアンバーの九人の王子の一人であったのだ。私たちの地球は、アンバーのまわりに“影”として投影された無数の世界の一つにすぎず、アンバーこそがすべての核となる唯一の“真の世界”なのである。あらゆる世界の大元にして唯一の〈真世界〉、アンバー。地球を含む他の世界は、実はすべてアンバーの影に過ぎない。

アンバーの王家の一族には、“影”の世界を自由に往き来する力があり、彼らが想像できるかぎりの世界は“影”のどこかに存在するのである。

九王子の父親であり、アンバーの王であるオベロンが姿を消して長い時間が過ぎた今、アンバーの王位を狙って骨肉合い食む兄弟同士の争いが進行していて、コーウィンの記憶喪失もその争いのためだった。物語は、このアンバーの王権争いに“混沌の宮殿”の陰謀を絡め、予測のつかない複雑な様相を見せて展開することになる。

その真世界アンバーを統べる王オベロンが、突如姿を消した。明確な後継者が指名されないまま、空位となったアンバーの王位。残された王子たちは、それぞれの野望・策謀を胸に秘め、王位をめぐって血族間の容赦ない駆け引きと争いを繰り広げる

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〔真世界シリーズ5巻〕
『アンバーの九王子』 NINE PRINCES IN AMBER〈ハヤカワSF316〉
訳:岡部宏之/カバー:中原 脩/発行:1978年10月31日

b0140046_026425.jpg  アンバー――それは唯一の真の世界。地球を含む他のパラレル・ワールドはすべてその影にすぎない。このアンバーの空位となった王座を狙い、九人の王子たちの間に骨肉の争いがおこった。権謀術策の嵐はアンバーだけでなく他の世界をも巻きこんでいく。その動乱のさなか、王子コーウィンは敵の術策に陥り記憶を消された後、影の世界“地球”へと追放された。だが、交通事故を契機に少しずつ記憶の戻ってきたコーウィンは、故郷アンバーへと向かった。海底の迷宮、竜、異形の影の軍勢――華麗なイメージと流麗な筆致で幻想の真世界アンバーを描くシリーズ第1弾!

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『アヴァロンの銃』 THE GUNS OF AVALON〈ハヤカワSF418〉
訳:岡部宏之/カバー:中原 脩/発行:1980年12月31日

b0140046_0265976.jpg  兄エリックの奸計に陥り、盲目にされ土牢に閉じこめられた真世界アンバーの王子コーウィン。しかし、くり抜かれた両眼の再生を機に、ついに脱獄に成功! 奇しくもかつて彼自身が追放した逆臣ガネロンの治める国に身を寄せたコーウィンは、黒い“輪”より襲来する邪悪な魔物軍勢に敢然と立ち向かった。だが、この黒い軍勢を打ち破り、兄エリックへの復讐を果たすべく、一路アンバーへと戻っていったかれを待っていたのは――またしても飛竜を駆る“輪”の化け物軍勢の大襲撃に滅亡寸前のアンバーと瀕死のエリックだった……待望の真世界シリーズ第2弾!

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『ユニコーンの徴』 SIGN OF THE UNICORN〈ハヤカワSF419〉
訳:岡部宏之/カバー:中原 脩/発行:1980年12月31日

b0140046_0271551.jpg  エメラルドグリーンの瞳に金色の角と蹄を持つユニコーンが住む小さな森……この美しい森で王子ケインが惨殺された。念願の即位を目前に、王子コーウィンは犯人の濡れ衣を着せられてしまう。疑惑と不安の渦巻く宮廷で再び兄弟姉妹の虚々実々の醜い争いが始まった。そして、事件の鍵を握る王子ブランドもナイフで刺され、事態は混迷の度を増してゆく……いったいコーウィン失脚の策謀をめぐらせたのは誰か? 兄エリックより譲られた“審判の宝石”の力に助けられて、彼は次々と襲いかかる災厄に立ち向かうが……ますます佳境にはいる、好評のシリーズ第3弾!

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『オベロンの手』 THE HAND OF OBERON〈ハヤカワSF448〉
訳:岡部宏之/カバー:中原 脩/発行:1981年10月15日

b0140046_027313.jpg  地球、レブマなど〈影の世界〉と〈真の世界〉アンバーを結ぶ“パターン”。“空でもあり、海でもあるもの”の“下でもあり、上でもある”楕円形の岩棚に鋳込まれているパターンが、なにものかによって破壊された。だれが、いったいなんのために……。アンバーの王子コーウィンは、その謎を解き、修復するためにやってきた。そこで思わぬものを発見した。それは、なかば見おぼえのある男の描かれた一枚のトランプだった――トランプに運命をあやつられ、翻弄されるアンバーの人びとの物語を、幻想味あふれる筆致で華麗に展開、いよいよ佳境に入るシリーズ第4弾。

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『混沌の宮廷』 THE COURTS OF CHAOS〈ハヤカワSF458〉
訳:岡部宏之/カバー:中原 脩/発行:1981年12月15日

b0140046_0275511.jpg  〈真の世界〉アンバーは血に染まり、今まさに混沌の勢力に蹂躙されんとしていた。仮面を捨て王座に戻ったオベロンは、すべての礎“パターン”を再建せんと死力を尽くす。一方、コーウィン以下兄弟は、混沌の宮廷と手を組みアンバーを掌中にせんとする狂える弟ブランドとの熾烈な戦いに敢然と立ち向かった。だが、再燃する王位継承問題に兄弟の足並は定まらない。やがて迫りくる最後の戦いの時、コーウィンは勝敗の鍵となる地獄騎行に、王の密命を帯び一人旅立つのだが……!? 人々の愛と憎しみが、華麗な幻想世界を舞台に見事に綾なされる傑作シリーズ堂々完結!

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何といっても、このSF小説(真の世界アンバー)を書いたロジャー・ゼラズニが、プラトン主義者であった可能性が高い。というのも、この物語りの背景にプラトンの比喩と、グノーシスの比喩が盛んに用いられているからである。

■プラトンは「想起説」
  我々は、生まれてこのかた、様々な感覚に振り回され、真実なるイデアが見えなくなり、感覚からなる「影の世界」を「実在の世界」と信じてしまった。その結果、イデアからなる「真実の世界」を忘却の彼方に追いやってしまった。

「現実界は、完全な世界である「イデア界」の影である。だから、現実界に、イデア界のものを見つける(想起する)と懐かしくなる」。「人間は生まれる前にすべてを知っている。だから、「学ぶ」とか「探求する」とか呼ばれているのは、すでに獲得しながら忘れていた知識を想い起すこと。すなわち、「想起」(アナムネーシス) にほかならない」

プラトンは我々のうちに概念的、観念的知識をアプリオリに持ち合わせており、経験や鍛錬によって刺激され思い起こすというのである。 そして、前世で知識を経験し、それを思い出すというのは単なる理解を得易くする為のメタファーである。


■プラトンの「洞窟の比喩」
  プラトンはこのテーマにまことに美しい譬えを出した。人間は洞窟にとらわれた囚人であり、生まれてこのかた、そんな境遇に居つづけているので、真実が何んであるかを知ることができないという。というのも、どういうわけか、この洞窟の中では一つの方向しか見ることができないよう手足と首をきつく縛られているからである。

そこへ、洞窟の奥の壁の上に人形劇のような〔影絵の世界〕が美しく映し出さていて、人間はこれを〔真実の世界〕と見間違っているという。しかし、その影絵を背後から照射している太陽〔真実のイデア世界〕の光の存在に気付くことはないという。


このようにプラトンの「想起説」と、「洞窟の比喩」は、”真実の世界とは何か”という一つの示唆を我々に投げかけている。上記のSF小説:『新世界アンバー・シリーズ』は、この比喩を色濃く表現した小説であり、これを読むことで、プラトンの「想起」を刺激的に喚起させてくれる作品である。

そして、もう一つこの小説には、グノーシス主義における「宇宙的孤児性」の概念がある。これも我々は、地球というデミウルゴス(造物主=悪魔的神)によって支配されている〔影の世界〕に送り込まれた「宇宙の孤児」であるという思想がある。

この思想も、真世界アンバーへ帰還するためのヒントにはなるが、さすがに、この地球という〔影の世界〕へ送り込まれたのには、背後に【陰謀】が働いていた、とまでは多少飛躍し過ぎの感はあるが、どちらにしろ確かなことは、我々は「宇宙の孤児」であることには間違いない。

しかし、これも、まんざらフィクションとはいえないところがある。というのも、興味深いことに、神々の陰謀劇で代表されるものに、「イシス・オシリス神話」がある。これは、古代エジプトのヘリオポリス神話の九柱神の一人であるオシリス神の物語りであり、ここにも 「ザ・ナイン」=『アンバーの九王子』 の物語りと非常に似かよったところがある。

ヘリオポリスの九柱神の中で、王位はエニアグラムの頂点に位置するナンバー9のアトゥム神(ラー)である。真世界アンバーでは、このナンバー9に位置する王のオベロンが、突如姿を消してしまい明確な後継者が指名されないまま、空位となってしまったことが原因で、たちまちアンバーの王位を巡る争いが巻き起こってしまった。

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オシリス神は、同じヘリオポリスの九柱神の一人である悪神セトの【罠=陰謀】にはまり、記憶の象徴である身体を14の肉片にバラバラにされた後、ナイル川に捨てられた。このオシリス神の死は、同時に真実の世界の記憶を喪失したことに対応する。夫のオシリス神の復活を一番願ったのは、他でもない妻のイシス神であった。

オシリス神の復活は、14の肉片を一つの統一体として復元したときに起こる。イシスによるオシリス神の14の肉片の収集は、そのまま、『アンバー九王子』の主人公コーウィンが自分が何者かを探る記憶の収集と重なってくる。

このように記憶の収集は、そのまま宇宙の統一体である神の世界への記憶を取り戻す旅でもある。この記憶の集積回路である完全なる身体を取り戻したとき、始めて神々の世界〔真実の世界〕に帰還できる準備が整うのである。

上記のアンバー九王子のコーウィン同様、我々も真実の世界への記憶を取り戻す旅に出なくてはならない。我々にとって、この記憶喪失の原因となっているものに、過去世から積み重ねられてきた一種のカルマ的な歪みがあり、また同様に、衝撃的なショックによってバラバラになった魂の記憶=トラウマ(外傷)もある。

これら魂の傷を癒しつつも、失った魂の復元を図っていくことで、元にいた〔神の光の世界の記憶〕を取り戻す通路が整う。その上で、真実の世界を予感させる「想起」を振るい起こす必要がある。それにより完成された人体のテンプレートは、そのまま「カバラ生命の樹」の「アダム・カドモン」の完成図として形成されることとなる。

実は、このオシリス神とは、アダム・カドモンの象徴として登場してきた神であり、日本では、前回の頁で紹介した【神々の陰謀】によって、表鬼門(丑寅の方位)に押し込められた「国常立の神」である。ここに来ると、「節分の豆撒き」も、悪神セトの手助けをしているように思えてくる。この復活劇には、どうしても「水先案内人」であるイシス神の働きなくしては帰還できないのである。
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by sigma8jp | 2009-01-20 00:24 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)

「ザ・ナイン」が提示した『シグナル・ステーション』の謎

ベティー・アンドレアソンがコンタクトした宇宙人クアズガからもらったという 『青色の本』 についての謎がある。

この本は、以前にユリ・ゲラーの頁で紹介した「ザナイン」の超宇宙船=「スペクトラ」が言っていた外宇宙への旅をするための 『知識の本』と重なってくる。これは、過去に「スペクトラ」がエジプト人(トート)と接触したときに、『エメラルド・タブレッド』として残した『本』が、まさに『知識の本』の正体かもしれない。

そうなると、外宇宙の旅に必要な『本』 → 『エメラルド・タブレッド』=『知識の本』ということになる。まさに、『エメラルド・タブレッド』はエジプト人トートが、七つの宇宙サイクルを超えて、上級宇宙サイクルへと旅立つときの「ガイド・ブック」となったものだ。

b0140046_453598.jpgあと、『知識の本』が象徴的に示されているものに、(Ⅱ)のタロット・カード→女教皇が持っているトーラー(Tora)がある。女教皇は、古代エジプトの女神イシスである。

イシスは、地球中心核のアメンティーのホールにある月の神殿の奥にひっそりと佇んでいる女神であり、彼女は「生命の最も純粋な処女性の象徴」とされ、知恵と真実と力を表すものとされた。
それは、水晶のように純粋な輝きを放っている。

このトーラー(Tora)とは、ヘブライ語の「教え」という意味で、その主な内容は「神との契約」に基づく「律法が記された巻物」とされている。これが、日本では「トラの巻」になった。

実は、このイシスが手にしているトーラー(Tora)こそが、宇宙へ出るためのガイド・ブック=『知識の本』であり、その意味からイシスは「隠された知識」の守り手でもあり、又同時に、ナビゲーター(水先案内人)でもある。

予断ではあるが、ずいぶん前にアニメのビデオ版で、『銀河鉄道の夜』 (ますむらひろし)を見たとき、主人公のカムパネルラが銀河鉄道に乗り込み座席についた時、『知識の本』らしきものが出てきたのには、さすがに驚いたのを覚えている。その本をカンパネラが開いた瞬間、銀河系が立体的に浮き出てきた。この時、スペクトラの言っていた宇宙へ旅するときに必要な『知識の本』だと確信した。

b0140046_0544713.jpgこのようにスペクトラは、意図的に様々なメディアを使って、集合意識に入り込み、多くの人類に訴えかけ、それに感応する人々を宇宙へと誘っている。
『銀河鉄道の夜』 ビデオ版
(ますむらひろし)


それが例えば、「実際のUFO」に乗って旅する場合だけとは限らない。それが、「肉体の死」を通して、宇宙へと旅する場合もある。また、銀河鉄道のような「アニメ」だったり、または「一枚の絵画」、「映画」、「神話」、「小説」、「特定の人物」だったりする。いずれも一つの特徴として、「死の扉」を通過するイニシーエーション的な内容を持っている。

それを、彼らに言わせると、『シグナル・ステーション』と呼んでいて、「来たるべき時」がきたら、『シグナル・ステーション』を通して、その人に相応しい宇宙へと「魂次元」で飛んでいくためだという。『シグナル・ステーション』はその人にとって、まさに宇宙へ飛び立つための『魂の発信駅』ということになる。

かつて、宮沢賢治が描いた『銀河鉄道の夜』も、銀河へ旅立つための乗り物として、電車を選んだ理由は、時間厳守の公共的な乗り物ということから、「宇宙のプログラム」とぴったりくるものがある。何といっても、その極め付けが、松本零士のアニメ 『銀河鉄道999』である。宮沢賢治のイメージに更に、「9」を三つつけたナンバーが暗示しているものとは・・・?

スペクトラの示した「九つの原理と力」とは、「宇宙の厳格な意思」を表していることから、「999」では、、「9」が三つあることから特別な意味を持つ。そこで、始めに3の持つ意味から解読すると、3は「活動法則」であり、またタロットカードのⅢでは、身篭ったイシスということから、「多産や豊穣」の象徴とされている。

b0140046_190654.jpg『銀河鉄道999』・・・舞台は、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界。無料で「機械の身体」をくれるという星を目指して、主人公の星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込む。


ここにも、「ザ・ナイン」 の 『シグナル・ステーション』 プログラムが息づいている。


b0140046_1915229.jpgそこで、ここに登場した美女メーテルは、3のナンバーの持つ意味から「活動する水先案内人」の役割と、タロットカードⅢの多産や豊穣の象徴である「身篭ったイシス」又は、「ホルスを抱いたイシス像」の二種類の3の性質を併せ持つことが見て取れる。

その意味から、『銀河鉄道999』の中で、母親のように慕っている鉄郎とメーテルの関係は、この手の原型が色濃く反映されている。


そして、ここに9が3つあることから、3は活動を通した多産性を意味し、999は、まさしく宇宙の旅を通して、数多くの厳しい体験を積んでいくことを意味している。また、『銀河鉄道999』は、鉄道の『時刻票』に見られるような「時間厳守」のピリピリした厳しさが漂っている。これも、9のナンバーが示す、厳格な「宇宙のプログラム的意思」の表れと見ることができる。

このように、『銀河鉄道999』は、この9が背後に介在することから、アニメは明るい痛快劇とはいかず、全体的に厳格な意思を漂わせながらも、理想と現実との間でとても深刻な「葛藤」を覗かせている。

鉄郎が宇宙の旅を通して〔9〕という、とても厳しい現実を多く体験し、その現実と向き合う場面で、メーテルは、よく「宇宙の掟」とか、「運命的な定め」という言葉を連発するが、ここにも「トーラー」を意味する「宇宙の律法」を保持するイシスと重ね合わせることができる。これも、『知識の書』の担い手といして、メーテルは、「水先案内人」の役割を果たしている。

さて、ここで「夜明けの晩」=「来たるべき時」とは、おそらくマヤ暦で2012年以降の時であろう。これ以降、時間は臨界点を超えるので、真実の宇宙次元の扉が開く。それにより必然的に、その人に相応しい宇宙次元に飛んでいくことができるという。つまり、これは世にいう「輪廻転生」であり、どこの宇宙に行くかは自らの魂だけが知っている。

このテーマが、『銀河鉄道の夜』でもあった訳だが、最近にわかにモンロー研究所のヘミシングによる「体外離脱」で、宇宙へと旅立つ話しが多く取り上げられている。これも、この時期ならではの「宇宙のプログラム」であることが理解できる。そして最近、ニューメキシコの洞窟で発見されたという謎めいた壁画群:「ウィング・メーカー」も、古代インカの「クリスタル・スカル」も、すべて「ザ・ナイン」が設定した『シグナル・ステーション』の一つである。

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スペクトラは・・・
”内部宇宙だけで、おそらく、二千万の文明がある。銀河系には、数百万の文明が存在している。おそらく、君たちには、まったく理解できないだいだろう。”

”肉体が死ぬと、魂は次の局面に行く。他の時空に行くかもしれない。あるいは、地球上の別のところに戻るかもしれない。君たちが再生と呼んでいることだ。”

”魂は、少なくとも、神の方に動くとき、十万の生命(転生)を通り抜ける。十万回繰り返すのだ。君たちには、時間の巨大さは理解できない。時間には限度がないのだ。”
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by sigma8jp | 2009-01-15 03:21 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)

「ザ・ナイン」 アブラハムの宗教~国常立尊まで

 アブラハムの宗教(アブラハムのしゅうきょう) とは、聖書の預言者アブラハムの宗教的伝統を受け継ぐと称するユダヤ教、キリスト教、イスラームの三宗教のことである。初期のイスラームはこの概念によって、先行するユダヤ教・キリスト教とイスラームは立場が同じであることを強調した。「セム族の啓示宗教」、あるいは単に「啓示宗教」と称されることがある。

神の言葉をまとめたものであるとされる聖典(聖書やクルアーン(コーラン))に重きを置く。バハーイー教のような三宗教から派生した宗教を含める場合もある。2006年現在、アブラハムの宗教の信者数は約34億人と推計されている(うちキリスト教約21億人、イスラム教約13億人、ユダヤ教約1500万人)。
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アブラハムの宗教の分布(パープル)と東方諸宗教(黄色)『創世記』によると、アブラハムには二人の息子、イシュマエルとイサクがいたという。イシュマエルはアブラハムの妻サラの奴隷ハガルが生んだ子、イサクはアブラハムの妻サラが生んだ子である。

ユダヤ人はイサクの息子ヤコブの子孫であるといい、イスラム教のコーランはアラブ人をイシュマエルの子であるとする。『創世記』では、ヤコブのまたの名がイスラエルであることから、ユダヤ人は「イスラエルの民」と呼ばれる。

■ユダヤ教とはシナイ山でイスラエルの民の神と預言者モーセの率いるイスラエルの民との間に結ばれた契約モーセの十戒を元とする宗教である。イスラエルの民の神との契約を記した書がトーラー(律法 『モーセ五書』)であり、キリスト教では旧約聖書と呼ばれる。

■キリスト教はナザレのイエスを神の子としてメシアと認め、イエス以後の神との契約と歴史を記した新約聖書を旧約聖書とともに正典(啓典)とする。

■イスラム教はイエスとモーゼらユダヤの預言者たちを神によって選び出され(召命され)神の言葉を伝える使命を帯びた者であると認め、ムハンマドを最高最後の預言者であるとみなす。イスラム教は、ムハンマドに下された啓示をまとめたコーラン(クルアーン)がもっとも忠実に神の言葉を伝える啓典であると考えることから『モーセ五書』、『詩篇』、インジール(福音書)を啓典と認めはしても、これに重きを置くことはない。イスラム教による伝統的な呼び方ではユダヤ教およびキリスト教徒を「啓典の民」と呼んだ。


〔別称〕
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教を、起源の係累や類似性から一つの宗教群として標識する試みは独自に幾度も行われている。そのため、これら三宗教は、「砂漠の一神教」、「聖書宗教」、「啓典宗教」など多くの「総称」を持ち、「アブラハムの宗教」もその一つである。

しかし、このアブラハムの宗教は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、を一つの同根から出ているところから、これらを樹でいうところの「幹」に喩えている。更に、樹の「根っこ」の部分に当たる宗教的発祥地がある。これが、エジプトの「ヘリオポリスの宗教」がそれである。

b0140046_0244033.jpgここに、「ザ・ナイン」である「スペクトラ」がアンドリヤ・プハーリックに言ったように・・・
”我々は、まず、二万年前、人類に干渉した。地球上で最初に降りた場所が、ヘブロンの樫の木で、”アブラハム”という男と出会った。” 彼等こそが、旧約聖書でいう所の唯一絶対の神であった。

これらの情報からすると、その後、地球上で三つの宗教であるユダヤ教・キリスト教・イスラム教の唯一絶対の神として君臨していることが解かる。

b0140046_018538.jpg←「幹」の断面を見ると、三大宗教が、三つ巴になっている。「三つ巴」という言葉は、三つの勢力が拮抗している意味である。これら三大宗教にとって、エルサレムを三者が三様、この地を「聖地」とすることから、永い歴史を通して現在も尚、三つ巴の争いが耐えないのも事実である。

日本でも、この「三つ巴」は八幡宮の紋章であり、代表的な武芸のシンボルであった。これらの八幡の旗印は、実際に戦国時代の武将達(北条綱成・武田信玄)が、戦に赴く際に、長い布に”八幡大菩薩”と書いた旗の一端を棒にくくりつけて風に流し合戦に挑んでいた。

余談ではあるが、八幡神社を、古代では八幡は「やはた」と発音していた。「はた」の音が含まれる。これは、秦の始皇帝の「秦=幡」、どちらも「はた」ということから、四万六百余社の八幡神社に「はた」があるのにようやく気付いた。ハタ族が国家的規模の人口を紀元ごろにすでにもっていたのではないだろうか。八幡は、ヘブル語で、”やーわだ”つまりユダヤのなまりだとする説もある。

その場合、ユダヤの国家名ということになる。さて、幡と秦が同一族とすると、ダビデ王の末裔は日本で大変な規模、入植していた。そして応神天皇が弓月王の要請に応じて新羅に出兵したことは、ハタで共通する同じ血族の救出であった可能性が高い。船の象徴としてつけられたという。はまた大きな布でもあったからだ。

また、金刀比羅宮は別名「旗宮」と言われている。貴船神社帆もその一つ。また、通称、コンピラさんと呼ばれている。コンピラとはサンスクリット語の「クンピーラ」で、インドのガンジス河のワニの神名である。クンピーラは、仏典では竜王で、蛇体として考えられた。これらのことから言えることは八幡宮の紋章は、八幡神社と貴船神社の紋章から、幡は船の帆で、これも「ヤマタノオロチ=八幡の大蛇」とつながってくる。

これらの意味からも分かるように、三つ巴の象徴を阿修羅の紋章と見る説も多く、これら三者の抗争の象徴とされていた。阿修羅の起源は、古代ペルシャの聖典『アヴェスター』に出る最高神アフラ・マズダーに対応するといわれる。一般的には、サンスクリットのアスラ(asura)は歴史言語学的に正確にアヴェスター語のアフラ(ahura)に対応し、おそらくインド-イラン時代にまでさかのぼる古い神格であると考えられている。

宗教学的にも、ヴェーダ文献においてアスラの長であるとされたヴァルナとミトラは諸側面においてゾロアスター教のアフラ・マズダーとミスラに対応し、インド・ヨーロッパ比較神話学的な観点では第一機能(司法的・宗教的主権)に対応すると考えられている。

ミスラは、司法神であり、光明神であり、闇を打ち払う戦士・軍神であり、牧畜の守護神としても崇められた。「ミスラ」という語形はアヴェスター語形で、パフラヴィー語ではミフル (Mihr)、ソグド語ではミール (Mīr)、バクトリア語でミイロ(Miiro)という。

古くはアフラ・マズダーと表裏一体を成す天則の神だったが、ゾロアスター教に於いてアフラ・マズダーが絶対神の地位に高められると、ミスラは格下の中級神ヤザタの地位に落とされた。中世の神学では特に司法神としての性格が強調され、千の耳と万の目を以て世界を監視するとされる。また、死後の裁判を司るという。

このようにゾロアスター教の正統神学では軽視されがちだが、民間での信仰は盛んで、ミスラを主神とする教団すら有った。

アスラは今でこそ悪魔や魔神であるという位置づけだが、より古いヴェーダ時代においては、インドラらと対立する悪魔であるとされるよりは最高神的な位置づけであることのほうが多かったことに注意する必要がある。

ただし、阿修羅の起源は古代メソポタミア文明のシュメール、アッシリア、ペルシア文明とする説がある。 シュメールやアッカドのパンテオンに祀られていた神アンシャル。アッシリアの最高神アッシュル。ペルシアのゾロアスター教の最高神アフラ・マズダー。

b0140046_122965.jpgそれらの神がインドに伝来してアスラとなり、中国で阿修羅の音訳を当てた。
阿素羅、阿蘇羅、阿須羅、阿素洛、阿須倫、阿須輪などとも音写する。シュメール、アッシリアの古代史と仏教の阿修羅にまつわる伝承との類似性も高く、信憑性のある事実として指摘される。

日本では、阿修羅(あしゅら、あすら、Skt:asuraの音写、意訳:非天)は、八部衆に属する仏教の守護神。修羅(しゅら)とも言う。姿は、三面六臂(三つの顔に六つの腕)で描かれている。

大乗仏教時代に、その闘争的な性格から五趣の人と畜生の間に追加され、六道の一つである阿修羅道(修羅道)の主となった。
また、別の見方として、三面六臂の阿修羅の姿は、「ザ・ナイン」の黒の側面である”獣の数字”「666」の力として、世界中を混乱に陥れている。

b0140046_1433263.jpgただ、「ザ・ナイン」は「弥勒=ミロク(369)」の「変革数」である白の側面もあり、この黒と白を手のひらの両天秤に乗せて、宇宙のプログラム(神の経綸)を実行している力である。

両者は、同じ「(666)←ミロク→(369)」であるが、人間が誰しも潜在的に持っている「善の側面→真」と「悪の側面→エゴ」の反映として、地上に現れている。

このように、「ザ・ナイン」は、白と黒を超越した意志を持っていて、もともと「9」というナンバーの持つ意味も、そのような意思を持ったナンバーなのである。これこそが、「九つの原理と力」なのである。我が国の教派神道の一派である「大本教」でいうところの、「国常立の神」(マル・チョンの神)がそれに当たり、「丑寅の金神」が示した、「九鬼文書」としても知られている。

艮(丑寅)の金神とは、国常立尊(クニトコタチノミコト)の事で、絶対善の神様で毛筋の横幅も悪を許さないという厳しさゆえ、保守的な神々のグループからのクーデターに合い失脚され、丑寅=東北の方角に押し込められた。鬼とは、国常立の神であり、世に言う「鬼門」とは、この神がおられる方角である。それが時期が来て、現在、再び世に出られる時が来た。

その経緯が、「国常立の神」を東北(鬼門)に押し込めた「保守的な神々」によって残された伝統が我が国にある「節分の豆まき」の行事である。節分には、”鬼は外・福は内”といって、煎り豆に花が咲いたら出て来い!という、皮肉ぽい「呪文」を発しながら、煎り豆を撒き、ぶっつけたのである。つまり、このことは、煎りり豆に花が咲く訳はないから、絶対出て来るな!という意味が込められている。夜の世界は、鬼の神である国常立の神=曲神(マガツカミ=厄事の神)の支配する世界だった。
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この日本列島の鬼門ラインには、表鬼門と裏鬼門があり、表鬼門である東北の方角を「丑寅」とし、【厳の御霊】といって、「国常立の神」がおられ、裏鬼門である南西の方角を「未申」とし、【瑞の御霊】といって、「素盞嗚尊(スサノオノミコト)」を配置した。この「素盞嗚尊」を「未申の金神」とし、人類の救世主=ミロクの顕現といわれている。これら「素盞嗚尊」の性格からして、ミロクの二つの性格を合わせ持つ神である。

この「素盞嗚尊」は、荒らぶる神の性格と慈悲の性格の二つを合わせ持つことから、上記で説明したアフラ・マズダーと、ミスラの関係から見ることができる。すなわち、ゾロアスター教のアフラ・マズダ=阿修羅神の”荒ぶる性格”と、ミスラ=弥勒菩薩の”慈悲心の性格”である。

また大本教では、ミロクを「369」とは言わず、「五六七」といっている。このミロクを意味する「五六七」は、釈迦滅後、今より数えて「五十六億七千万年後」には仏滅の世となり、次いで弥勒菩薩が下生され、弥勒の世を造り給う。という一説からとられているのだろう。

大本系の「国常立の神」からの神示によると・・・
“ミロクには、五六七と六六六の、仮名あるぞ。
五六七は、世の善の映し、みな、この名を祝うが、
六六六とは、世の悪の写し、みな、この名を呪うぞ”

それら黒の側面である、獣の数字「666」(「イルミナティー」=「石屋の仕組」)を人類の「反面教師」の材料として置かれていて、そのコントラストから、真実の神の心である「愛」や、仏の真心である「弥勒の慈悲心」に早く目覚めさせようという狙いがある。

これらの経綸は、『ヨハネの黙示録』にあるような「神の預言」として、示されていて、これら白と黒をわざと地上に置いて、それらを干渉させることで、歴史を通してアルケミー的(錬金術的)な触媒効果を行っているところがある。それによって、人類を大規模な領域で変容をもたらす狙いがある。

これが、国常立の神のいう「一厘の仕組み」である。これは、岡本天明による『日月(ひつき)神示』が世に出されたことで、 「神一厘の仕組み」が論議されるようになってきた。この「一厘の仕組み」は、ある時、一気に”一大転換”を起こす「神の計画(経綸)」であり、これは遥か太古の時代から計画されてきたものである。このように、「ザ・ナイン」は、「プログラムの神」でもあり、神の計画の基で進める完全なる”ゲーム・メーカー”である。

「ザ・ナイン」が「国常立の神」であるという証拠は、アンドリヤ・プハーリックに語ったように、”他の訪問者は、時空を行ったり来たりしているが、我々は、時空を超えて止まる存在である。”といった。これを「ス=素の神」といい、別名「マル・チョンの神」(マル:○、チョン: ・ )という。

これは、ようするにマル:○の中心に止まる存在(神)のチョン: ・ を意味することからきている。ス(素)とは、(元=原初の神)を意味し、又、「ス神」の「ス」は、「統べる」の「ス」でもあり、すなわち「統一神」ということでもある。これを聖書では、”在りて、在る者なり”といった。
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by sigma8jp | 2009-01-08 23:46 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)

「九つの原理と力」と、「九人」との関係とは?

「九人」と内なるスターゲート 訳者 序(7P~10P)

  著者はキリスト教の起源を探る旅の中で、古代エジプトにたどり着き、最古のヘリオポリスの宗教を調べていた。そして「代替エジプト学」、「新エジプト学」と呼ばれる新分野が急浮上しているのを知る。ここ数年で、エジプト史の書き換えブームが起こり、この種の本が続々と刊行されていた。ハンコック、ウェスト、テンプル、ボーバルなどの人気学者の著書がそれだ。

彼らに共通しているのは、紀元前10500年に超高度文明がエジプトに開化し、それが現代文明の大本になっている、その文明の開化者(神々)が世界に帰還しつつあるという主張だった。だが、この分野を追跡する中で著者は不信感を募らせる。なんと、彼らが結論を出すのに利用した科学者は、みな違う年代と見解を出していたのだ。

それでは、新エジプト学の提示する年代と結論は、いったいどこから来ているのか。著者は情報のルーツを求めて、アメリカの高名な霊能者エドガー・ケーシーに行きつく。エドガー・ケーシーは、BC10500年に滅亡したアトランティスの残存者がエジプトでピラミッド文明を開化させ、20世紀末に彼らの科学技術の粋を収めた「記録の宝庫」が再発見されると言い、そのおおよその位置まで霊視していた。

その頃に救世主が再来して世界を新時代に導入すると予言した。だが、予想もしない展開が著者を待ちうけていたのだ。秘密結社との接点である。エドガー・ケーシーはフリーメイソンの理念を熱心に擁護し、若い頃に父に連れられてメイソンの支部を各地に設置して歩いた。メイソンの知己を通して大統領のために国政と世界情勢を占った。CIA長官とは生涯親密な仲だった。

さらには、メイソンの理念が世界を最終的に支配すると予言した。驚くべきことに、彼の財団は、現代エジプト学の二大陣営を代表する二人、マーク・レーナーとザヒ・ハワスを育て、SRI(前スタンフォード研究所。現在SRIインターナショナル)のようなアメリカ政府機関と連携して、エジプトでの古代遺跡発掘に膨大な資金をつぎ込んでいた。

資金の大部分を国防総省や諜報関係から得ているSRIが、エジプト遺跡探索に30年以上費やしている理由が、ここにあるのか。だが、SRIの歴史とその周辺を調べる過程で、著者は一連の動きを背後で操る、得体の知れぬ「九人」と通信する霊能者グループの存在を知るのだ。それはマイナーな機関ではなかった。常に世界のトップレベルと接点を持つ有力組織であった。

ユリ・ゲラーを世界的に有名にした、CIA職員で医師のアンドレア・プハーリックが、1950年代に創始した円卓財団がその最初である。財団には一ドル札にフリーメイソンの紋章を刻ませたアメリカ副大統領ヘンリー・ウォレスが招かれていた。この極秘グループは、チャネリングを行う霊能者を囲む九人で構成され、古代エジプトの大エネアッド(九神)を称する「九人会議」から情報を収集していた。そこから、薬物を使う霊能力開発実験が始動し、のちの心理戦争の基礎が据えられたというのである。

著者によれば、「九人」は構成員、名称、場所を次々に変えて、今もチャネリングを通して指令を与え続け、政治家、財閥、軍部、諜報部、物理学者、作家、映画プロデューサーを動員してプロパガンダを展開している。企業セミナー、能力開発セミナーの母体、カリフォルニア州のエサレン研究所は、「九人」の直轄下にあった。

最近の新エジプト学の内容はどれも「九人」の路線に従っている。科学作家のリチャード・ホーグランドが世界に広めた「火星・エジプト説」(エジプトが太古火星文明の所産とする説)も「九人」の情報が基礎にある。

著者は、九人のルーツを求めて半世紀を遡り、19世紀から20世紀にかけてのオカルト団体や秘密結社の創始者の託宣から、並行する資料を次々に発見する。神智学のマダム・ブラバッキー、アリス・べーリー、魔術結社のアレイスター・クローリー、新エジプト学の父祖ドルービックなど、その誰もが何らかの形で、秘密結社、諜報部、政治家、軍部に関わっていた。

「九人」の正体については明らかではない。実在する宇宙存在なのか、集合的無意識の表れなのか、エジプトの神々を詐称する別な霊の集団なのか。CIAの高度な心理戦争の所産なのか。そのすべての結合なのか。それは未解明である。
〔 ヘリオポリス神話 〕
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だが、現実問題として、「九人」の思想は、世界の政治家に影響を与え、世界の数百万のニューエイジの読者層に吸収され、国連にもその傘下の組織が設置されている。目的は各界の大物と優秀な頭脳を結集して、新世界宗教を人類に植えつけることにあるという。

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『火星+エジプト文明の建造者[9神(ザ・ナイン)]との接触(コンタクト)』

b0140046_23381029.jpg発行日:2004年12月31日
著者:Lynn Picknett, Clive Prince
翻訳:林陽
価格:1,995円(本体価格:1,900円)
初版発行日:2004年12月31日
ISBN:4-19-861967-0
出版社:徳間書店
頁数:424

(スターゲイト陰謀:地球外生物に関する真実と古代エジプトの神秘)

〔目次〕
プロローグ:「ピラミッド・テキスト」に記された九人の神々
第1章:神話の捏造者
第2章:ギザの陰謀
第3章:火星シドニア文明の痕跡と探査の裏側
第4章:エジプトの九大神「宇宙知性」とのコンタクト
第5章:チャネリング(信念体系の偽造と操作
第6章:地球外知性の実在
第7章:オカルト神権統治(陰謀)における秘密のマスター
第8章:警鐘◎ミレニアムの新救世主はグレイ(宇宙人)?
第9章:本当のスターゲート
エピローグ:アメリカの最高政策決定機関に及ぼす甚大な影響

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ラー文書 「一なるものの法則」 第1巻

b0140046_0501435.jpgドン・エルキンズ (著), カーラ・L・ルカート (著), ジェームズ・マッカーティ (著), 紫上 はとる (翻訳)

出版 : ナチュラルスピリット
サイズ : 21cm / 463p
ISBN : 978-4-903821-30-6
発行年月 : 2008.8

  「ザ・ナイン」の1人ラーと名乗る地球外知性のチャネラーであるドン・エルキンズは、ラーとの交信を始めてから数年後、精神異常を来たし54歳で変死している。その後も、この「ザ・ナイン」と名乗る地球外知性は、寄生者(チャネラー)を渡り歩き、あらゆるチャネラーに寄生しつつ全世界的なニューエイジ運動を続けている。バシャールもその1人だと見ている。

               ・ ・ ・ ◇ ・ ◇ ・ ◇ ・ ・ ・
(追加記事)
  また興味深いことに、コートニー・ブラウンのリモートビューイング(RV)(遠隔透視)や、ロバート・モンローのヘミシンクなどの変性意識についての情報も挙げられていた。この変性意識を作り出す装置にも、上記の「9神=ザ・ナイン」が関わっているという。
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by sigma8jp | 2009-01-05 23:26 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)

ユリ・ゲラーがコンタクトした宇宙知性体 〔Ⅲ〕

(※)後編文に記事を追加↓「宇宙の超知性体スペクトラの謎」

 意外に知られていないことだが、ユダヤ人(イスラエル生まれ)であるユリ・ゲラーはコンタクティでもある。あまり知られていない理由は、本人の言うように、信じてもらいにくいUFOやETI(地球外知的生命体)の話をするよりも、事実として残る超常現象のほうを彼が好んでアピールしていることで、現実に彼の起こした超常現象があまりに印象的だったため衆目がそちらのほうへ集まってしまったことによるものだろう。

しかし、今回彼が語った内容によると、彼自身の関心は、超常現象よりもUFOやETIに向けられており、さらに彼の超能力さえも“ETIによるパワー”であると思っているらしい(本誌6月号参照)。アンドリア・H・プハーリッチ(“URI”邦題「超能力者ユリ・ゲラー」二見書房刊)によれば、プハーリッチ他数名の見守るなかで、何度もETIのものと思われるメッセージや超常現象が起きているという。

コンタクティと呼ばれる人々の多くが、大なり小なり超能力や超常現象を示しており、それをコンタクトの証にしていることから考えて、我々はこの世紀の超能力者ユリ・ゲラーをコンタクティとしてもう一度違った角度から見直してみても良いのではないだろうか。
 そこで先月号に続きユリ・ゲラーインタビュー第2弾として彼にUFO・ETIについて、いろいろ語ってもらった。


<僕の超能力は肉体のないETIからくる>
  当日、本誌3月号を手渡すと、彼は我々の質問を待たず、開口一番こう言った。ユリ UFOについては話したいことがたくさんあるんです。普通は他人には話さないようにしているのですが……というのは、こういった話をしてもほとんど信じてもらえないからなんです。あなたがたはfar‐out magazineの方だから、たぶん信じてもらえると思いますが。

後日、通訳の方に聞いた話では、ユリは今回の来日中多くの取材を受けたが、その中で、我々のインタビューが一番内容的に充実しており、ユリ自身も特に気に入っていたという。そのせいか、彼は普通話さないUFOやETI、彼の宇宙観などについても大いに語ってくれた。

ユリ 私はいつも超能力は心の作用によるものであると言っていますが、本当はこのパワーは、地球外の知性体(ETI)から送られて来ているのだと信じています。ただこの場合の知性体というのは、物理的な肉体を持ったいわゆるE・T・のようなものではなく、もっと進化して肉体を持たないようにまでなった存在だと思います。

8年前にカセットを通してコンタクトしたとき、彼らは自らを“スペクトラ”と名乗ったり、あるいはスペクトラというのは彼らの宇宙船の名前であると言ったりしています。これは我々にわかるように名前をつけているだけで、実際は我々には想像もできないような進化した存在でしょう。

8年前のコンタクトについては先月号でも報告したが、前出の「超能力者ユリ・ゲラー」によれば、このカセットテープによるコンタクトはその後もことあるごとに起こり、ユリとプハーリッチにさまざまなメッセージを送り、彼らの行動について指示を与えていたという。その指示の中にはSRI(スタンフォード研究所)での実験や、ユリがアメリカに移住したことなども含まれているらしい。

ユリ その知性体は、ときどき道化師のようなことをします。ちょうど、もし3歳くらいの道化師がいたらやりそうなイタズラ、たとえば灰皿や、一人では運べそうもないような重いタンスなどを、突然とんでもない場所に移動させてしまったりするのです。私はカセットを通じてのメッセージだけでなく、私や私の周囲にいる人に起こる不思議な現象もすべてコンタクトだと思っているのですが、そう考えると今の例のように、まったく理解に苦しむようなことばかり起こるのです。

だいたい私がスプーンを曲げること自体、どんな意味があるというのでしょうか。これは複雑なパズルのようで、私には本当の目的はわかりません。 ただこれらの現象の後ろには、とても大きな目的があるような気がします。私はそのまっただ中にいるために、かえってその全体像を見ることができないのだと思っています。


<彼らは、我々を助けようと思っているのでしょうか>
  ユリ それは確かだと思います。現在我々の世界は、非常に危険な状態にあります。我々は自分たちの星を吹き飛ばしてしまうほどの核兵器を持ってしまっているからです。もし我々がそれを自分たちの手で始末しなければ、5年から15年の間に、宇宙的規模のE・T・現象が起こるような気がします。

ただ、彼らは我々をコントロールして危機を防ぐようなことはしないでしょう。我々には神から与えられた自由意志があるからです。彼らは我々に、核兵器を破壊できるほど強力な心の力を与えてくれます。しかし、それを使うのを決めるのは我々自身です。生きるも死ぬも我々自身の責任だと思います。


<ユリが遭遇した2つのUFO事件>
  ユリ・ゲラーはスペクトラの他にも、フーバ、ロンバス四次元などと名乗るETIとコンタクトしているが、彼らはすべて非常に進化しており、宇宙船など必要なくなった存在だという。それでは、物理的な構造を持ったUFOは存在しないのだろうか。実際には彼自身、何回かUFOを目撃している。その中には、複数の同時目撃者を伴ったこともある。プハーリッチ博士とアイラ・ジィベル女史が立ち会った例であるが、博士の言葉を借りて紹介してみよう。

「私たちは東へ進んでいた。一ヵ月前、IS(彼はETIをこう呼んでいる)の赤い眼を目撃した地帯に近づいたとき、今度は左に巨大な宇宙船が現われたのだ。……それは2マイルほど離れたところにあり、宇宙船は、左の峰に接近して進み、気球のような安定性を保って浮かんでいる。私は、それが丘の上に影を落としていないことに気づいた。

宇宙船の長さは、ボーイング747の2倍ほどだった。事実、それはボーイングを2機合わせたような形で、翼はなく、尾をくっつけ、1機は逆さまになっていた。宇宙船は反射する表面がなく、太陽の光にきらめかなかった。舷窓もなく、非常になめらかで、色は鈍いメタリックグレーだった」(「超能力者ユリ・ゲラー」より)この例では、目撃者はユリを含めた3人で、同じ車に乗っていた兵士には見えなかったという。

そのため、プハー リッチ博士も、実際にはそこには何もなく、心の中にある宇宙船のイメージが、像として浮かんだだけかもしれないという可能性を認めているのだ。 しかしその場合でも、彼はそのイメージは秀れた知性体により送られたものだろうと述べている。重要なのは、3人が同時に同じものを目撃し、他の人には見えなかったということだろう。

これは逆に、目には見えなかったが写真に写ったという例もある。これは、ユリがドイツへ向かうルフトハンザ機の中で体験した事件で、彼とシピィ(彼の義弟)が座っていると、突然座席の下に置いてあったニコンのカメラが空中に浮き上がり、目の前の中空に止まったのだという。そこで彼は、これは何かのメッセージだと思い、そのカメラを手に取って窓の外を何枚か撮影した。

そのとき、彼の目には、ただ青い空と白い雲しか見えなかったが、フィルムを現像してみると、そのうちの1枚に、UFOが写っていたのである(写真参照)。


<マイヤーもアダムスキーも本物だ>
  他にもユリは、着陸したUFOに近づいた経験などを持っている。にもかかわらず、彼はスペクトラを肉体を持たない、宇宙船を必要としない存在だと考えているのである。では彼はいったい物理的なUFOについて、どのように考えているのだろうか。

ユリ 私は物理的なUFOや、それに乗った人の話を信じます。彼らのうちの何人かは、作り話をしているかもしれませんが、たとえ10人の話のうち9人までが嘘をついていても、1人でも本当のことを言っている人がいれば、十分だと思います。同じように、UFO写真についても、10枚のうち9枚がニセ物でも、本物が1枚あれば、それで十分だと思っているのです。

──たとえば、アダムスキーやマイヤーのケースを信じますか。
ユリ 彼らは本物だと思います。UFOコンタクト事件についていえば、私はパスカグーラ事件のあった場所に行って見たことがあります。

パスカグーラ事件については、多くの書物で紹介されているが、1973年10月ミシシッピー州パスカグーラで2人の漁師が低空飛行のUFOとその搭乗者を目撃、そのうちの1人がUFOの中に「誘拐」されたという事件である。目撃者は2人とも、体験を思い出すように依頼されると、大変な苦しみようで、その試みは断念されたという。

ユリ 私は事件のあった場所をこの目で確かめようと思って行ってみたのです。そこは川が流れ橋がかかっている、とても簡素な場所でした。しかし、私はそこに着くとすぐ、とても奇妙な感覚を受けました。とても言葉では説明できない感覚ですが、私には確かにそこにUFOが着陸し、彼らを連れ去っていったのだということがわかりました。

──そのようなUFOは、どんな推進原理で飛行しているとお思いでしょうか。
ユリ 私のコンタクトしているETIは、推進原理など必要としていません。しかし他の文明から来ているUFOについては、推進機関はもちろん必要でしょう。私は、それらは宇宙にある磁場により起動されているのだと思います。

彼らは宇宙に満ちている磁場を取り入れて蓄える方法を知っており、それを使って飛行しているのでしょう。それにより彼らは、どんな速い速度でも移動することができるのです。でも、私のコンタクトしている知性体はUFOを必要としていませんし、もちろん推進機関など持っていません。彼らは純粋な光なのです。

どうやら彼の考えているETIは、何段階にも分かれ、色々な種類があるらしい。私たちと同レベルの文明を持った星やそれ以下の星、もっと高度な文明を持ち、UFOに乗って飛行して来るものなどがあるのだろう。そしてそれらの中でもっとも進化したものが、ユリのコンタクトする光の生命体なのかもしれない。


<我々もいつか純粋な光にまで進化する>
  しかし、彼のいう“光の生命体”という存在の中味については、ユリ自身とまどっているという感じで、その説明には苦心している様子だった。ユリ 彼らは、光よりも速い速度で移動できるのです。そして、彼らは宇宙の中の何10億という星を選んで、そこに住む人々をテストしているのだと思います。

その中には我々はもちろん、もっと進化した知性体も含まれていると思います。私の起こす超常現象や、スプーン曲げ少年たちのやっていることも、彼らのテストの一部なのかもしれません。先ほども言ったように、その理由はよくわかりませんが。

──彼らは、どこからやって来たのでしょうか。
ユリ 私は、彼らがどこから来たのか知りません。しかし、遠い昔、彼らもどこかの星で、我々と同様に肉体を持った存在だったことは確かでしょう。何10億年もの年月が流れる間に、彼らは進化し光になったのだと思います。

私は、我々もまたいつの日か、進化して純粋な光になるのだと思っています。それにはやはり、何10億年もの年月が必要でしょう。そして、そのとき、我々も光の生命体として、思った所どこへでも旅することができるような存在になるのです。しかし、そこまで進化してもまだ限界があります。なぜなら、そこには無限があるからです。それはちょうど、神に手が届くかという問題に似ています。それは誰にもできません。

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<宇宙の超知性体スペクトラの謎>

「スペクトラ」は、ヘブライ民族にとっての神で、彼らこそが旧約聖書の神=ヤーべであった。
「スペクトラ」と、「アンドリヤ・プハリック」の会話をまとめてみた。

ス:ユリ・ゲラー彼は、五十年に一人現れる、たったひとりの人間だ。
我々は遥か彼方の宇宙にいる。スペクトラ、スペクトラ、これが我々の宇宙船だ。

ア:どれだけの距離があるのか教えてくれますか?

ス:五千三百六兆九千億光、年離れている!

ア:一光年は、どれだけの距離なのか?

ス:我々は、惑星に何冊かの本を残しておいた。ユリが何年も経てば、それを発見するだろう。君の疑問は、そのとき答えられるだろう。考え続けろ。そのうち自ずと分かるようになる。
我々のコンピューターは、地球上の全人類を調査した。君は、この任務のために、理想的かつ完璧な能力を持っていたのだ。

ア:その任務とは何んですか?

ス:聞くな。そのうち明らかになるだろう。ユリがそのために準備されている。冷静に考えるんだ。これからの50年間、君の肩に大変重い仕事がのしかかってくる。そして、全人類を助けるためになされるべき一つの使命がある。宇宙の頭脳が君のもとに送られるだろう。アンドリヤ、わたしは今、ユリを送り返している。彼が欲することはなんでもしろ。彼の面倒をみろ。

スペクラとは、我々が使う宇宙船である。それは、過去、八百年間にわたって地球上に配置されてきたものだ。大きさは、地球の都市の一つと同じくらいだ。だが、君だけが我々を見ることができる。

イスラエルの領土は、我々が地球上に降りた最初の場所である。
我々は、”九つの原理と力”である。そう、それは、我々だ。だが別のユニットだ。我々は、彼等の支配の下にある。君は彼の言葉を忠実に語った。本当に重要な仕事は、これからなのだ。

『知識の本』が主な仕事である。シビがその本を発見するだろう。それからユリ、そして君だ。君は何年もかかってそれを勉強する。それから発表する。・・・・君たちの地球の科学者のひとり、アインシュタインが、我々についてよく知っている。死ぬ少し前に、彼はその秘密を知った。君はその仕事を続けることになるだろう。それから、何世紀もの間、その資料は生き続ける。・・・そして人類は、無限大の意味がわかるだろう。

我々は、彼(ユリ)の力をテストしている。ユリは、非常に素晴しいことができる。その力の判断を下さなければならない。今までのテストでは、彼は成功している。やがて、合格する日が来る。そして、彼は君とその能力を使うことになる。

ア:UFOは、あなたが我々の次元に入る方法ですか?

ス:そうだ。そして、我々は、君の心をコンピューター化して、君の前に現れる。また、ユリ・ゲラーの心と願いには、我々の考えが何時も入っている。我々は、物質や物質でないものを曲げたり動かしたりする。我々は、その力を持っているし、それを持たせるのだ。

ア:コンピューター化された型について聞きますが、あなたの後ろの本当の生命は、どこにいるのですか?

ス:我々の背後にいる本当の生命は、我々自身である。我々は、魂・肉体・心を通してコンピューターを通して行なわしている。そして、君たちの時間と空間に何百万光年逆もどりしている。我々は、適当なときに、別の次元にある本拠地で、あらゆる物質を受け取るのだ。この別の次元は、星、神、惑星、そして君たちの太陽と呼ばれているものの中に横たわっている。それは、我々が本当にいるところだ。君が今聞いている声は、何十億万光年も前に送られたものだ。

ア:それは、『知識の本』の内容と、どう関係しているのですか?

ス:それは、君、シビ、ユリだけに科学と実験の知識として明らかにされるだろう。君は、外宇宙への旅をするために、それを必要とするだろう。

もっと強い力は、粒子レベルでも宇宙レベルでも回転し、そのシステムの中心から引力を抽出することができる。宇宙船を包んでいる表皮が、力として利用できる特別な光線を持っている。宇宙船にいるコンピューター化された生物は、このエネルギーを引き寄せることができる。この回転エネルギーは、銀河系の外側で使うことができる。それは、粒子レベルでは、使えるような形では存在していない。コンピューター化された生物は、更にすぐれた生物の指揮の下にある。あるいは、地球上の人間が唯一絶対の神、あるいは諸々の神と呼ぶところにある。将来、この一般的な考えは、厳格な数学の言語で、公式化されるだろう。

我々が到着しているとき、君に何かが起きるかもしれない。君が気がつくまで、我々は望みの物を動かすことができる。また、物を飛ばしたり消したりする。それは、自然に起きるのではない。君は時間のない空間に住んでいることに気付かないか?これら全ては、コンピューターあるいはすぐれた頭脳によって、あらかじめ計画されていたのだ。

君自身が時間のない空間にいることは、君たちにとっては時間があることを意味する。それは、自然に、まったく偶然に、たちまちにして起こったように見える。だが、そうではない。我々にとっては、それは、何百光年前に計画されたことだ。

ア:何かがここで起きているとき、あなたが正確に答えることができるのは、ようするに、その中間に、時間のずれがあるということですか?

ス:その通りだ。だが、もう少しある。アンドリヤ、君も気付いているかも知れない。今は、別のコンピューターが君に話しているのだ。

ア:ええ、気付いています。違和感があって、威圧感で鋭い声です。

ス:我々は、ロンバス四次元と呼んでいる。そのコンピューターは、我々とは異なった考えをしている。また、君が君たちの次元で考えている異なった音の文字に作用するのだ。アンドリヤ、それは、我々が超人であって、どんなこともできることだ。

ア:ええ、わたしたちからいえばそうです。

ス:今までに、たとえ我々にあらゆることが可能であっても、君たちの頭脳を使うことはできないだろうと、考えていたのではないか?

ア:ええ、わたしたちはそのことを認めます。だから、ロバと自分たちを呼んでいます。

ス:そんなふうに呼ぶ必要はない。君は、我々がコンピューターであることを、今君たちの肉体、血、魂が我々の長い時間を通過したことも知っているはずだ。我々は更に、上にある非常に強い力からメッセージや命令を受け取っているのだ。質問を続けろ。

ア:時間についてですが、わたしが話しているときと、あなたが答えている間に、時間のずれはありますか?

ス:ある。アンドリヤ・プハーリック、もし、わたしが君たちの時間の単位で考えれば、約百五十万光年離れていることになる。

ア:ロンバス四次元がいるところからですか?

ス:そうだ。

ア:それでは、どのくらいの時間がかかりますか?

ス:我々にとっては、時間がかからないが君たちには、相当かかるだろう。力が集まる地点・・・それが、君たちの世界に変る主な通路だ。

ア:時間の同時性も、消滅するのですか?

ス:そうとばかりもいえない。時間が集まるから消えるのではない。
アンドリヤ・プハーリック、君は自由に二年間、地球上を動いたり、決定を下したりできる。君はもはや、我々のテストを必要としない。だが、君はユリ、シピそして君の頭脳を必要とする。それは、宇宙の他の多くの文明を助けるためにだ。

ア:私はあなた方の歴史についてもっと知りたい。

ス:君に我々の歴史を明かすことはまだできない。

ア:私たちの銀河系の中に他の文明があるんですか?

ス:ある。宇宙船がやってくるまで、内部宇宙だけで、おそらく、二千万の文明がある。銀河系には、数百万の文明が存在している。おそらく、君たちには、まったく理解できないだいだろう。

ア:それらのいくつかは、相互に作用し合っているんですか?あるいは、独自で存在しているんですか?

ス:ほんの少しが、作用し合っている。・・・本を書け。もし、我々のコンピューターが変らないなら、『知識の本』は、次の二年間のうちには与えられないだろう。さらば・・・。

ア:地球の人類の進化のなかで、フーバの歴史は何ですか?

ス:我々は、まず、二万年前、人類に干渉した。地球上で最初に降りた場所が、ヘブロンの樫の木で、”アブラハム”という男と出会った。そのとき、何百万年前からいる他の宇宙からの存在を発見した。今日、君たちが見る動物に似ている人間を発見していたのだ。

ア:あなたが、人間と文明の質を向上させようと、活発に動いた最後は何時ですか?

ス:六千年に一回のわりで、人間にアドバイスを与えている。最も最近は、六千年前でエジプト人だった。それはやさしく与えられる。人類のためというより、我々自身のためにすることが多い。

ア:文明についてはどうですか?

ス:六千年前、他の場所でしたことがある。君たちがいまアラスカと呼んでいるところまで伝わった。インドでも同じことをした。

ア:わたしは、人間の心に重たく横たわっている魂のことを深く考えています。魂は存在しますか?

ス:存在する。君は本当に疑っているのか?

ア:いいえ、わたし自身の考えをはっきり打ち消すために、あなたの意見を必要としています。

ス:異なった時間と、異なった空間に存在している。肉体が死ぬと、魂は次の局面に行く。他の時空に行くかもしれない。あるいは、地球上の別のところに戻るかもしれない。君たちが再生と呼んでいることだ。それは、我々より大きな力が、魂を分けている。そして、どこに行くかを決める。あらゆる目的は神の方に向かって動く。だが、誰も神を知ることはできない。我々も思想として近付くだけで、肉体的にはできない。

ア:魂は、あなたとどのように関係しているのですか?

ス:我々は、一回に約百万年間、肉体を持っている。だが、我々のコンピューターは、魂を持っていない。だから、彼らは死なない。我々は、魂として神に向かっていく。

ア:生命の魂がたどる道は、何でしょうか?

ス:魂は、少なくとも、神の方に動くとき、十万の生命(転生)を通り抜ける。十万回繰り返すのだ。君たちには、時間の巨大さは理解できない。時間には限度がないのだ。

ア:相対的にいって、人間の生命は短いですか?長いですか?

ス:我々より大きな力のみが、それに答えることができる。

ア:一光年の定義を教えて下さい。

ス:地球年で、千億年だ。

ア:過去、未来がわかりますか?

ス:我々は、人類の過去を知っている。だが、それは秘密のひとつだ。言うことはできない。未来に関しても許されてはいない。君たちは、人類がしなければならないことを忘れてはいけない。神が石の上に書いた十戒だ。その通りにしろ。君は、我々のために働いていることを忘れるな。
だが、実際人類に手渡す特別なメッセージはない。ロシアと中国のように、戦争の危険があるかもしれない。我々が、既に忘れてしまったテレパシーや念力によって彼等の心を開かせ得るかもしれない。

ア:この四分の一世紀の間、地球を訪れたという報告が数多くありました。あなた方ですか?

ス:これらのほとんどは、幻想や精神異常によるものだ。我々のユニットのいくつかも着陸した。しかし、報告されたほとんどは、他の宇宙からのものだ。それらの訪問者は、君たちには見えても、我々には見えないものもある。彼らは、異なった振動、異なった宇宙、また異なった速度だ。我々は、時空を超えた領域に止まる存在である。だが、他の訪問者は、時空を行ったり来たりしている。

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b0140046_1363580.jpg『超能力者 ユリ・ゲラー』 
(宇宙人の使者かキリストの再臨か、現代の奇跡が生んだ驚異の超能力)
アンドリヤ・H・プハーリック
井上篤夫(訳)

 
二見書房 
サラブレッド・ブックス⑥ 
昭和49年6月30日、初版発行

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by sigma8jp | 2009-01-03 03:30 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)

ユリ・ゲラーがコンタクトした宇宙知性体 〔Ⅱ〕

  宇宙知性体は、これにつづくゲラーのアメリカ・ツアーについてもしくじったようだ。どういうわけか、科学的テストを拒むようにとゲラーに指示したのである。ともあれゲラーは承諾し、スタンフォード大学のハル・パソフとラッセル・ターグとともにテストをおこなった。結果ではテレパシーの存在を示す明らかな証拠があり、コンパスの針を左右に振ったり金属製の小さな道具類を曲げたり壊したりする能力を実演している。

しかし、〈タイム〉誌に後押しされたアメリカ人奇術師のグループはすでにインチキだと決めこんでおり、スタンフォード大の科学者よりも、〈タイム〉のほうが声が大きかった。ゲラーの憤りはつのるばかりで、やがてプハリックと意見が衝突するようになる。ゲラーは“声”に疑念をいだきはじめ、「ただのお調子者にからかわれているだけ」なのではないかと思うようになっていく。

こうした事情などどこ吹く風で、宇宙生命体はその力を誇示しつづける。ある日にはプハリックの飼犬が二人の目の前で消えたかと思うと庭に現れる。ゲラーと口論している途中でプハリックが宇宙知性体などうんざりだと言うと、大音響の雷鳴がとどろき、大型振子時計が玄関の反対側へすごい勢いで飛んでいき、粉々に砕けてしまった。

それでもなお、宇宙知性体がゲラーとプハリックに何をやらせたいのか自分でもよくわからない様子だった。ついには、沈黙の誓いをやぶってすべての出来事を本に書くようにとの指示がプハリックに出た。その結果が、もちろん『ユリ──ユリ・ゲラーの謎の日記』(一九七四年)である。だが、ここでも「スペクトラ」の乗員たちには誤算があったようだ。

本が出版されてどうなったかといえば、ただ真摯な研究者というプハリックの評判が地に墜ちただけだったのである。プハリックの良心的な誠実さが勝利をおさめ、“何かが”あったことは示せたはずだった。だが、五〇ページも読みすすむと記されている出来事は信憑性の範疇を飛びこえてしまい、その後は妙に一本調子な奇跡のごった煮と化してしまう。この本のおかげでゲラーとプハリックは有名にはなったが、そのなり方は、ならなかったほうがよかったと思わせるような種類の名声だった。

ユリ・ゲラーとの出会いは私にとって、UFO問題になんら光明をもたらしてはくれなかった。ゲラーという人物をかなり知るようになり、『ゲラー現象』なる本も著した。バルセロナでゲラーと過ごした数日のあいだに、いくつか小さな“奇跡”が起きたりもしたが、どれをとっても懐疑論者を納得させるようなものではない。物品が宙から降ってきたりもしたが、私の目の前に落ちてくることは一度もなかった。

そうであればゲラーが投げたのではないと断言はできたのだが。実際にゲラーがやったと思ってはいない。名声を楽しむゲラーに一抹の疑念がないではないが、本人はどこまでも誠実な男だと感じるようになっている。

私自身の当時の感触としては、ゲラーの能力にはプハリックがなんらかのかたちで関与していると確信していた。プハリック自身、テルアビブでゲラーの母親と無二の親友シピ・ストラングを交えた夕食におもむいたおり、ふいにユリからのテレパシーのメッセージを受信できることに気づいたと述べている。

「私たちは数を……色を、そして英語、ヘブライ語、ギリシャ語の単語を試してみた。私のテレパシー能力はじつに桁はずれだった」。ユリは、シピの存在で自分の能力が増大したと信じている。そうかもしれない。だが私の感触では、プハリック自身にも、そして本書で明らかになるように、万人に強い超能力があるという印象を持っている。

そしてユリといっしょになったとき、二人のコンビネーションがどっとばかりに不可思議な現象をたてつづけに起こしたのだ。そして、プハリックがそれ以前から“ナイン”の存在を信じていたために、当然のごとくトランス状態のゲラーのメッセージは、“ナイン”からのものということになったのだ。

その翌年の一九七六年、私はプハリックに会い、その友人のジョイス・ペトシェクと三人で夕ベのひとときを過ごした。プハリックは白髪まじりに濃い口ひげの小男で、人柄は気さくで控え目だった。私が持論のプハリックとゲラーの“超能力相互作用”説を披露すると、しばらく考えこんでから、「ないとは言えない。私はないと思うが」と答えた。

そのきわめて興味深い夕ベのひとときを過ごすうちに、不可思議な体験があまりにも多すぎて、プハリックはほとんど不感症に近くなってきていることがわかった。他界した超能力者ピーター・ハーコスを対象におこなったテレパシーのメカニズムに関する徹底的な実験について論ずるあいだにも、じつに奇怪なエピソードが幾度も話題にのぼってはすぐに消えるのだ。

プハリックの書いた『ユリ』の影響力が低かったのは、信じがたい出来事の紹介があまりにも多すぎたためではないか、と私は批評してみた。ところがプハリックは、じつはあれでも、あまりに信じがたいエピソードはいくつか削ってあるのだと力説した。読者に負担をかけすぎて、信じてもらえなくなる危険性に気づいていたからだという。

プハリックは一例を挙げてみせた。プハリックの自宅のあるニューヨーク州オシニングから二〇〇マイルも離れた建物の寝室で、男女が性交中のことだった。ノックがあったので男がドアを開けると、ユリ・ゲラーが立っていて、手に持った大きな石塊を差し出したというのだ。男が石を取るとゲラーは一言も口をきかずに立ち去 ってしまい、男は面食らってしまったという。

じつはその石はプハリックのもので、貴重な考古学標本だった。だが、ゲラーはそのときオシニングにおり、二〇〇マイルかなたでドアを叩き、石を手渡したのは彼のドッペルゲンガー(分身)だった。さらに一九七三年一一月には、ゲラーはニューヨークの路上からオシニングのプハリック宅まで実際に“テレポート”したという。

プハリックがこうした逸話を本に載せずにおいたのも、むべなるかなと思わざるをえなかった。私の著書『ミステリーズ』には、こう記してある。「プハリックはどうやら私の唱えた“ポルターガイスト無意識活動現象”説は不必要だと考えていたらしい。“九つの原理と力”が現実のもので、わが地球は何千年も宇宙人に観察されてきたという結論をはるか昔に出していたからだ。

“九つの原理と力”がもう少し介入が必要だと感ずる時期に地球は達したと彼は信じている」。そして、プハリックとジョイス・ペトシェクの見解を引用したのちに、こう続けている。「私はこれがある点までは説得力を持つと思った。プハリックとペトシェク夫人が語った一部始終は完全な真実だという事実は歴然としている。だからといって、私は“九つの原理と力”が存在すると納得するだろうか。どう考えても、そんなことはありえない」

私が彼に会ったころプハリックはすでに、“宇宙人”とのもうひとつの驚異的体験にかかわっていた。その一部始終はステュアート・ハルロイドの『地球上陸への序曲』という本に詳細に記されている。『ユリ』に書かれたゲラーとの決別のあとまもなく、プハリックがフィリス・シュレマーという心霊能力者を通じて受けとる“ナイン”からのメッセージは、一段と多くなる。今度は“奇跡”はまったく抜きだった。

少なくとも、フィリス・シュレマーのイヤリングが消え、数時間後に再出現するという出来事以上に派手なエピソードはなかった。プハリック、ジョン・ホイットモア卿なる英国人、そしてフィリス・シュレマーを加えた三人は、すでに“ナイン”のエネルギー・チャンネルなのだというご託宣を賜った。その任務は、エジプト、レバノンとシリアがイスラエルに侵攻するさい発生するはずの中東戦争を回避することだった。

今回の“ナイン”のメッセンジャーは憑依状態のフィリス・シュレマーを通じてトム(アトムの略)と名乗った。三人は世界中を飛び回り、さまざまなホテルの部屋で世界の破滅回避を願って祈り、瞑想した。たとえばモスクワでの瞑想では、キューバの記者会見場でのヤセル・アラファト議長暗殺を回避したらしい。

だが、“ナイン”の真の目的は大規模なUFO地球着陸を宣言するためだった。これは九日間つづき、宇宙人が存在するという真実をついに地球人類に知らしめることになるはずだった。トムによれば、“ナイン”の目的は「惑星地球」に意識変容をもたらすことだった。人類の意識が宇宙の障害となってしまっているというのである。

「この惑星は本来(人類における)霊的世界と物理的世界のバランスを教えるために創造された。だが、この物理的世界で人類は物質界にとらわれてしまったため、この惑星の束縛をのがれ、それ以上進化できなくなってしまった……この惑星における意識のレベルを高めることこそが重要なのだ」

もちろんプハリックを、おそらくは心霊能力者の無意識を根源とする“霊のメッセージ”に惑わされて道を誤った、だまされやすい夢想家として片づけてしまうのは簡単だろう。しかし、彼の体験の全体像を視野に入れると、そう乙に構えてもいられなくなる。“ナイン”からの最初のメッセージはヴィノド博士を通じ、一九五二年にやってきた。

一九五六年にチャールズ・ラフェッド博士に出会ったおりには、それを裏書きするように“ナイン”からのさらなるメッセージが手渡されている。これはつまり、“ナイン”がヴィノド博士の無意識の産物ではないことを示していると見てまちがいないのではないか。

だとすれば、テルアビブのホテルの一室でゲラーがトランス状態に陥っていたさい“ナイン”がふたたび話しだしたとき、プハリックが本物だと信じたのも理の当然ではないだろうか。その時点では疑念があったとしても、それにつづく“奇跡”で雲散霧消したのはまちがいない。

街路の果てに浮かぶUFO、手も触れずに録音をはじめるテープレコーダー、眼前から消えるカセットテープ──こうした現象を目のあたりにすれば、誰でも現実に存在する力に直面していると思いこむのもむりはない。

ここで、一九七四年に『ユリ』を読み、その一年後に拙著『ゲラー現象』を書いた時点とは、私自身の姿勢に変化が起きていることを認めておかなくてはならない。当時の私は、“ポルターガイスト”現象とは十代の少年少女による一種の無意識的“サイコキネシス”(念力による物体移動)にまちがいないと思いこんでいた。

精神は、みずからがコントロール不可能な、無意識レベルの驚異的な力に溢れていると信じて疑わなかった。ゲラーとプハリックが同席しているさいに起きた物質化現象は、私には説明困難だった。二人ともティーンエイジャーではない。だがそれでも、論理的な説明はそれしかないと思えたのだ。

五年後の一九八〇年代はじめ、私はポルターガイストに関する執筆の依頼を受けて調査を始めたのだが、手はじめとして、長期間にわたって激しいポルターガイスト現象がつづくポンテクラフトのある人家を訪れた。われながら困ったことに、まもなく私は、ポルターガイストとは姿なき霊が精神的に不安定な人々のエネルギーを利用して起きる現象だと信じるしかなくなっていた。

また、“霊憑依”を一種の中世的な迷信だという説明では片づけられないと思いはじめてもいた。グロフがフローラの例を話したとき、“集合無意識の元型”による憑依の例ではありえないと思ったのもそのためだ。フローラに憑いた“霊”がサタンだとも、悪鬼の一つだとさえ思えないが、極端に不快な肉体のない姿なき存在であるのはまちがいない。

その結果、本書のための調査の途中で『ユリ──ユリ・ゲラーの謎の日記』を再読する段になって、自分の姿勢に変化が起きているのに気づいたのである。その時点ではすでにジョン・マックの『アブダクション』、またバッド・ホプキンズの『失われた時間』や『イントゥルーダー』、それにデヴィッド・ジェイコブズの『シークレット・ライフ』を読み終えており、これが最初思ったよりはるかに異様で複雑な問題だとわかっていた。

ポルターガイスト現象の源はゲラーやプハリックたち自身だとする私の説に二人が同意しなかったわけが、いまでは理解できる。ひどく不見識な人物と思いはしたが、そう口に出すには教養がありすぎたのだ。二人はテープが消え、コンセントがはじけ飛び、車のエンジンが停止してしまうのを目のあたりにした。自分たちの念力などではなく、なんらかの超自然的な力に直面していることが、二人にはわかっていたのだ。

ユリがひったくった最初のテープがその手の中から消えたとき、ユリがこうした力の道具として──ちょうどジョン・マックのキャサリンが夜半すぎにボストン郊外 周辺をドライブしたいという妙な欲求を感じたときのように──使われているのだと二人ともわかっていたのだ。明らかに、見えざる存在が穏やかならざる力を有している兆候である……。

だが、この存在とは何者なのだろうか? プハリックが信じるような宇宙から飛来した知的生命体であり、われわれの惑星を何千年間も見守り、一度ならず人類の歴史に干渉してきたのだろうか? それとも大半のポルターガイストのように、霊界の非行少年少女の時間つぶしでしかないのだろうか?
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by sigma8jp | 2009-01-03 03:02 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)

ユリゲラーがコンタクトした宇宙知性体 〔Ⅰ〕 

  拙著『オカルト』の最後のほうで、完璧を期すためという理由からではあったものの、一章を空飛ぶ円盤に割かなくてはならないと思った。私はケネス・アーノルドの目撃談とトーマス・マンテル機長のUFO追跡墜落事件について触れた。そのあとで触れた事例は、今にして思えば、当時思っていたよりはるかに重要な事例だったのである。

以下はカリフォルニア在住の知人、リチャード・ロバーツから聞いた話だが、オランダのヨガ行者ジャック・シュワルツは、長く尖った針のベッドに寝て、さらに自分の上に体重の重い人間を乗せるという荒技ができた。針が身体に深く食いこんでいるにもかかわらず、傷口からは出血もせず、シュワルツは苦痛などどこ吹く風だったという。

一九五八年、このシュワルツがオランダ海軍の厚生士官として乗船していた船舶がスエズ運河を通過中のことだった。ちょうど将兵慰安の演目として奇術師が出演していた。そのとき突然、長身痩躯のアラブ人がシュワルツに近づき、「あなたはわが師です」と言いながら、シュワルツの足に接吻すると歩みさった。シュワルツはあとを追おうとしたが、その姿はどこにもなく、舷門の当直兵もその姿を見てはいなかった。

その一年後、ロサンゼルスでのある講演を抜け出したシュワルツに小柄な男が近づき、話がしたいと告げた。妻が心配するのもかまわず男の車に乗り込むと、男はシュワルツの手に接吻して、以前シュワルツの足に接吻し、師と呼んだことを思い出させた。シュワルツは困惑した。この小柄な男は、あのひょろっとしたアラブ人とは似ても似つかなかったからだ。

ところが、男はシュワルツの心の内を読んだらしく、「われわれは好きな姿になることができるのだ」と告げた。そして「われわれは何千年も前にロケットで地球に不時着した人々の子孫だ」と説明した。次に男は、ネパールにいるシュワルツの師からのメッセージを携えてきたと言った。

そのメッセージとは、「霊感によって与えられる霊的真実をみなに広める時期だ。お前は、実現することになっている真実を告げるため、神のつかわした運び手なのだ」というものだった。また会うことになると約束すると、男はシュワルツを車から降ろした。

数年後、シュワルツは自分の“使命”に関するテレパシーのメッセージを受け取りはじめた。ある女性患者は金属的な声でシュワルツに話しかけ、お前は冥王星の出身で、自分──声の主──は金星人だと告げた。この金星人はリヌスと名乗り、金星に棲息する“ガス状”生物について専門的な話を並べたてたが、それはこの女性患者の知的能力をはるかに超える事柄だった(のちに面接中のテープを聞かされた本人が驚いている)。

その二か月後、また別の患者の口を借りてリヌスはシュワルツに話しかけた。さらにヴァンクーヴァーの心霊少女が、前夜アストラル体となって金星へおもむき、そこでリヌスと会ったとシュワルツに語ったりもした。

さてここまでが、私が『オカルト』を執筆した当時のこの一件の進展状況である。当時はたんにバカげた話だとしか思われなかったが、いまではそこにおなじみのパターンが見てとれる。一風変わった能力を有する人物が、超自然的とおぼしき手段でメッセージを受けとり、救世主となる運命、おそらくは地球を救う運命を背負っていると告げられる、というパターンだ。

なんらか“徴し”が与えられることも多い。たとえばメッセージの主から未来に関する予言があり、それが的中するといったような。しかし、メッセージを受けとった人間が無邪気にも完全にこれを信じきってしまうと、待ち受けているのは混沌と狼狽である。たとえば大惨事、いやそれどころか世界の終末の予言がけっきょく実現せず、この“神の恩寵を受けし者”をひどく情けない気持にさせてしまったりする。

この不可解で曖昧模糊としたUFOの世界に私が再会したのは、その二、三年後、一九七〇年代中ごろのことだ。『オカルト』が好評を博すと、超常現象にかかわりのある企画に加わってほしいという誘いがどんどん来るようになった。たとえば、BBCテレビの連続番組への出演であり、『未解明現象』シリーズ本の編集スタッフへの参加である。スプーンを軽くこすって曲げることで一夜にして名声を築いたあのユリ・ゲラーと出会うことになったのは、そうした立場からだった。

ゲラーなどたんなる腕のいい手品師にすぎないという懐疑派の言葉につられ、私もほとんどその気になっていたのだが、背を向けたままで私の心を読み、私がメニューの裏面に描いた絵──子供たちを喜ばせようと私がでっちあげた不細工な怪物の絵を再現して見せられ、これは本物だとすぐさま納得させられてしまった。

私が絵を下にして片手でおおうとゲラーは振り向き、自分の目を見つめて画像を送ってほしいと言った。するとだしぬけに、ゲラーは自分のメニューに、多少正確さには欠けるものの、まちがいなく同じものだとわかる大きなぺらぺらの耳と大目玉の生き物の漫画を再現してみせたのである。

b0140046_1594560.jpgこの時点で、アンドリア・プハリックの『ユリ・ゲラーの謎の日記』を読んで以来私を悩ませつづけていた疑問を本人にぶつけてみた。
多くの人々と同じく私も、あの本は読み終えるのが極端に難しいと思っていたのだ。

問題はじつに単純で、まるで信じられなかったからである。プハリックがとほうもない嘘つきだと思っているわけではない──たんにどうがんばっても私には内容を本気にできなかったのだ。

私は、あの本に書かれていることがすべて本当にあったのかどうか知りたかった。そのときゲラーがすでにプハリックと袂を分かっており、しかもゲラーがなんらかの反感を抱いていることも知っていたので、本当のことを答えてくれない理由もないはずだった。ところがゲラーはじつにきっぱりと、「何から何までアンドリアの書いたとおりだった」と答えたのだ。

「ということは、君のパワーの源はどこか地球の外から来ていると信じているのかね?」、「わからない。どこから来ているのかは、わからない」、「しかし、自分自身の無意識の表出──というか、一種のポルターガイスト現象だとは思っていない?」

ゲラーはかぶりを振った。「そうとは思えない。このパワーの背後にあるのがなんであれ、知的なものだという印象を持っている。こちらをからかったりすることもあるんだ。ぼくは自分の本(ユリ・ゲラー著『私記』一九七五年)の中で、それを“宇宙の道化師”と呼んでいる」

私が疑問を抱いた理由は、プハリックの本の第三章を読めばわかる。そこには、ある日テルアビブのホテルの一室で軽い催眠下にあったゲラーの様子が記されている。自分はいま、子供のころよく勉強に没頭したキプロス島の暗い洞窟にいると言った。「なにを勉強しているのかな?」とプハリックがたずねると、ゲラーはこう答えた。「宇宙からやってきた人々について。でもまだそのことを話しちゃいけないんだ」

ゲラーは次に、一九四九年、三歳の誕生日の すぐあとで、テルアビブの庭でお椀型の光が空に見えたときの様子を話した。そして目の前に光る人影が現れた。頭の上にあげた両手には、なにか太陽のように輝く物体を頭の上に捧げもっていた。プハリックの本がおよそ信じられなくなりだしたのは、この部分からだった。

というのも、それにつづけてプハリックは、催眠面接の途中でゲラーが口をつぐむと、空中から奇妙な、金属的な声が聞こえはじめたと書いているからだ。声は「三歳のとき庭でユリを見つけたのはわれわれだ」と言った。“彼ら”は目的遂行のためにユリをプログラムしたが、接触時の記憶は消しておいたという。目的とは世界戦争を回避することで、エジプトとイスラエルのあいだに起きることになっている。ゲラーはその目的のための、なんらかの道具となるはずなのだという。

“彼ら”とは、のちに明らかになるのだが、“ナイン”と呼ばれる超人グループだった。プハリックがはじめて“ナイン”を知ったのは、ヴィノド博士というヒンドゥー教の超能力者を研究中のことだった。ヴィノドはだしぬけにまったく別人のような声で、しかも訛りのない完璧な英語を話しはじめた。その存在は言語明瞭にして高度の知性をそなえ、自分は“九つの原理と力”のメンバーであり、人類進化の一助となることがその使命だと説明した。

その四年後の一九五六年、プハリックは知り合いになったチャールズ・ラフェッド博士夫妻というアメリカ人から、“九つの原理と力”からの長文のメッセージを受けとったが、そこにはヴィノド博士を介して伝えたメッセージの内容が言及されていた。

二番目のメッセージがなんらかのトリックでもないかぎり、“ナイン”、あるいは少なくともその代弁者とは一種の肉体をもたない知性であるようだった(しかし、のちにラフェッド博士自身が、“チャネリング”によるメッセージに惑わされる危険を、身をもって示すことになる。ある特定の日に世界の終末がくると公言したものの当日なにも起こらず、けっきょくミシガン州立大を辞職する憂き目にあったのだ)。

こうした出来事すべてが、テルアビブで金属的な声を聞いたプハリックがまたもや“ナイン”が現れたと早合点した説明になる。 催眠から覚めたゲラーは、何が起きたかまったくおぼえていなかった。プハリックが庭での出来事を描写したテープを再生すると、ゲラーは「ぜんぜん憶えていない」と呟いている。

金属的な声のくだりになるとゲラーはだしぬけにテープを引き抜いて脱兎のごとく部屋から出ていってしまう。ゲラーがつかんだときテープが消えるのを見たとプハリックは証言する。三〇分後にゲラー(まだショック状態だったようだ)を見つけたが、テープはもう影も形もなかった。

この逸話を手はじめに、つづく一連のあまりに常軌を逸した出来事は、読む者の驚きさえ麻痺させてしまう。ゲラーが木箱に入れた指輪を消したり出したりする。するとプハリックは、この物体を消したり出したりする能力を研究すれば知りたいことがわかるかもしれないと決めこむ。「物体を消すというこの能力がユリ自身のものであると断言できれば、話は簡単だ。しかし、この能力が地球外知性によってコントロールされているとすれば、非常に重大な発見を目の当たりにしていることになるのだ」

そこでプハリックははっきりさせようとした。パーカー万年筆の部品三つに数字のコードを刻みつけ、木箱に入れたのである。ゲラーはその上に九分間手をかざしていた。箱を開けると、万年筆にはどこにもおかしなところはなかった。だが、子細に調べてみると、真鍮のカートリッジが消えていたのである。

その日、のちほどゲラーが催眠状態にあったとき、ふたたび金属的な声が話しかけてきて、いま「スペクトラ」という宇宙船で「五万三〇六九光年の彼方にいる」と説明した。そしてプハリックは、ゲラーの面倒をよく見るようにと言いわたされた。ゲラーには達成せねばならない大切な使命があるというのだ。声はつづけて、万年筆のなくなった部品を持っており、やがてプハリックの手元にもどされることになると告げた。

その夜、二人がテルアビブ市内を車で走行中、道路の突き当たりの上空に「翼のついた、発光する円形の宇宙船」が出現した。二日後、プハリックはゲラーがUFOを目撃した別の場所を見ておきたいと思った。彼を迎えにガールフレンドのアイリスのアパートへ行くと、ゲラーはまだ食事をすませていなかった。アイリスが冷蔵庫から卵を三つ出し、深鍋に水を満たした。卵を取りにいったアイリスは悲鳴を上げた。卵は熱く、すでに堅ゆでになっていたのだ。

そののち、ゲラーの運転で三人がテルアビブのはずれにいくと、コオロギの鳴き声のような音が聞こえ、やがて空中に脈動する青い光が見えた。ゲラーはプハリックとアイリスに待っているように言うと、チーチーという音と青い光のほうへ行った。しばらくしてもどってきたゲラーの様子は、まるでトランス状態のようだった。のちにゲラーが語ったところでは、明滅する青い光に近づくと、頭が真っ白になったという。次にわれに返ると、万年筆のカートリッジを持ってもどってくるところだった。

無理もないことだが、こうした出来事のおかげでプハリックは自分が相手にしているのは地球外の知的生命体にまちがいなく、町ほどの大きさの宇宙船で地球を八〇〇年間見守ってきたというその言葉もおそらくは本当だろうと思いこんでしまった。不可思議な出来事をたてつづけに目のあたりにして、ゲラーのトリックではないかという疑念はすべて吹き飛んでしまったのだ。

テープレコーダーが勝手に回りだし、やがて止まると金属的な声のメッセージが録音されている。録音テープが目の前で消失する。ニューヨークに置いてきた革のカメラケースがテルアビブで見つかる。腕時計がだしぬけに狂ってしまう。一度など、テーブルに置いた腕時計を見ていたところ、ゲラーが叫び声をあげた。手首にその時計が出現したのだ。

ゲラーがアメリカから取り寄せようと思ったものの、高価すぎると思いとどまったはずのマッサージ機が突然ゲラーの部屋に梱包されて出現した。ある日、テープレコーダーが録音を始めると、そのコンセントがソケットから引っこ抜けてしまった。何度かもどそうとしたが、そのたびに飛び出してきてしまうのだ。

ここでプハリックの立場に自分を置いてみるのはたやすいだろう。ゲラーに出会ってからというもの、奇跡は日常茶飯事になっている。空中からは謎の声が聞こえ、自分とゲラーには重大な任務があると、世界の未来の平和はその任務にかかっていると告げられるのだ。プハリックは、超自然的な力とじかに交信していた古代ヘブライの預言者と同じ立場に自分たちはいるのだと感じはじめる。

プハリックは、族長に神の声が話しかけたという聖書の記述は修辞的なスタイルだと解釈してきた。ところがそれは文字どおりの真実だったのだと思うようになったのである。誰しも納得するところだろうが、こうした状況下では大半の人々が、この“超自然的”(あるいは地球外の)力は本物であり、幻覚やトリックなどではないと思うことだろう。日ごとに自然法則が否 定され、目前でさまざまな現象を“声”の能力を証明されては、どんな頑固な懐疑論者も信じこんでしまうはずだ。

目撃できるのは当事者にかぎられている場合が多い。砂漠を走行中にゲラー、プハリックともう一人が巨大な宇宙船を目撃するが、フロントシートにいた三人の軍人には見えなかった。宇宙の知性は明らかに、人心を操る不思議な能力を有しているのだ。しかし、目的は何なのだろうか? 

ゲラーがとてつもなく重大な任務を果たすために選ばれたのだとしたら、それは何なのか? 声は、まもなく自分も参加する惑星地球への大規模な着陸がある予定で、超自然の力が現実に存在するのだと人類もとうとう知ることになると言う。だが、プハリックが「われわれの務めがなんであるか明らかにしてもらわなくては」と異議を唱えると、声はこう答えるのだ。「忍耐だ。忍耐強くあらねばならない。二四時間をわれわれに捧げているあなたたちでさえ、まったく理解できないのだから」

ここに至ってようやく、宇宙知性体にも自分たちの目的が何なのか明確ではないのではと、読んでいるほうも疑いはじめる。「ユリの映画を作れ」とプハリックは命じられる。だが、その映画は失敗に終わる(やがて私もロバート・スティグウッドという興行主に雇われてユリの映画にかかわるのだが、これも失敗に終わる)。

ユリにドイツ行きを命じた宇宙知性体は、ユリの力を見せつければ誰もが霊的な力が現実に存在すると認めるだろうと自信ありげだった。だが、エスカレーターやケーブルカーを止めてみせたにもかかわらず、ユリの大業にドイツ人はたちまち興味を失ってしまった。
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by sigma8jp | 2009-01-03 02:59 | 宇宙の超知性体「ザ・ナイン」 | Comments(0)