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西洋占星術と夢

 西洋占星術の場合、自分の誕生時の星に進行中の星が重なる時期には、その星の象意を暗示するようなイメージが夢世界に頻繁に現れることが多いようです。例えば自分の誕生時の月の星座と、太陽の星座、あるいは上昇星座の主星のある星座などを進行する星が通過したときは、星の象意に関した夢を見ることが多いようです。

また、ホロスコープの中で夢に関する星は月と海王星なので、月と海王星をアスペクト(姿・相・局面)に持つ人は、夢予知や夢の中でいろいろなメッセージを受け取る能力に優れているでしょう。

さらに4室・8室・12室に月や海王星がある配置をもつ場合も、強い潜在意識の力を秘めており、夢見の能力に優れているでしょう。参考までに星の象意を示しておきましょう。西洋占星術の進行座相を読み取れる人は夢の中に星の象意がどのように現れるかを探してみるのもおもしろいでしょう。

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■金星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の金星の星座に進行上の星が入った場合、恋愛に関する関心が強まるので、アニマ(霊魂・精神)やアニムスに関するイメージを多く夢に見ます。

■火星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の火星の星座に進行上の星が入った場合、行動やエネルギーが強まつているので、攻撃的なアニムスに関する象意や障害・トラブルを意識するようなイメージを多く夢に見ます。

■木星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の木星の星座に進行上の星が入った場合、財運が上昇する暗示や財運に関する象意を多く夢に見ます、また夢の中で幸運を告げるようなイメージの夢を多く見ます。

■土星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の土星の星座に進行上の星が入った場合、オールド・ワイズマンのイメージが多く夢の中で忠告や戒めや試練を体験しやすくなり、自分のシャドウが登場したり、子供のころのコンプレックスの原因や失敗などを夢で繰り返し見たりします。

■天王星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の天王星の星座に進行上の星が入った場合、予知夢を多く見やすくなります。トリックスター(神話や民話のいたずら者や道化)のイメージや、空を飛翔する夢、自分が返信する夢もよく見ます、まれに幽体離脱なども体験することもあります。

■海王星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の海王星の星座に進行上の星が入った場合、インスピレーションが高まるので、夢の中でテレパシーを受けやすくなります。また集団意識と感応しやすいので、故人からのメッセージや未来予知夢も多くなり、一種の啓示を受け取ることもあるようです。

■冥王星が 月や太陽や上昇星座の主星のある星座を通過したり、誕生時の冥王星の星座に進行上の星が入った場合、抑えていた不満や疑問などが夢の中で具体化しやすく、自分が死ぬ夢や殺人の夢や事故の夢などを多く見ます。現実世界では抑制している静的な夢や前世の夢を見ることも多いようです。

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  以上は、西洋占星術の未来予知でも使う象意ですが、念のために加えると夢の中で見たイメージがすべて現実世界に現象となって現れるわけではなく、その中でも現実になろうとする強い意志力を持つているイメージだけが現実化することができるのです。

ですので、いくら夢に幸運な惑星の象意を見たからといっても、そのイメージをしっかり捕らえて自分の意志に結びつけていかないと、イメージを現実世界に引き上げて具体化していくことはできないと考えるのが妥当なようです。
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by sigma8jp | 2008-11-28 02:05 | 「夢見」の心理学・象徴解読 | Comments(0)

デジャビュ

 一般的な既視感は、その体験を「よく知っている」という感覚だけでなく、「確かに見た覚えがあるが、いつ、どこでのことか思い出せない」というような違和感を伴う場合が多い。

「過去の体験」は夢に属するものであると考えられるが、多くの場合、既視感は「過去に実際に体験した」という確固たる感覚があり、夢や単なる物忘れとは異なる。

過去に同じ体験を夢で見たという記憶そのものを、体験と同時に作り上げる例も多く、その場合も確固たる感覚として夢を見たと感じるため、たびたび予知夢と混同される事もあるが、実際にはそうした夢すら見ていない場合が多く、別の内容である場合も多い。

既視感は統合失調症の発病の初期や、側頭葉癲癇の症状として多く現れることがあるが、健全な人に多発することも稀ではなく、一般的な感覚である。一般大学生の72%が経験しているという調査結果もある。

過去の文学作品においても言及が見られ、近年現れ始めた現象ではないことを示している。しかし、実験で既視感を再現することは非常に困難であるため、実験を通しての研究法は確立していない。

よく遠くから景色を眺めていると、その場所まで行ってみたくなることがあります。近くに行こうとするのですが、たいていの場合、最短距離では行けずに回り道をしているうちに遠くで眺めていた光景を忘れてしまいます。

目的の場所に近づくにつれて、遠くで全体を眺めていた視点からより狭い世界(私たちが日頃感じている現実感)へと感覚が変化していきます。その場所にさしかかって初めて、断片的な印象で「どこかで見たことがある」感覚としてその風景を思い出すことになります。

デジャビュ、つまり既視感とはまさにそういうものなのかもしれません。意識するしないに関わらず、私たちにとって自分自身と出会うとても大切な体験なのかもしれません。遠くで見ていた風景や人は、あらゆる形でいつか私たちの目の前にあらわれるれることでしょう。

運命を、人生をよりよい方向に導くために、たとえ今がつらい時期だったとしても、そこを通りその出会いを果たさなければ、次に目指すべきすばらしい風景はきっと見えてはこないでしょう。

夢の世界と言う特別な世界があると言うより、夢がコミュニケーションを実現するある種のネットワークとなり、私たちが既に知っていると思い込んでいる現実や未知の現実とつながっていると考えた方がわかりやすいと思います。

私たちはいつも五感に縛られていますが、実際にはもっとたくさんの感覚が存在すると思います。海や空のように、私たちが本当に知っている世界はもっと深く広いのかもしれません。
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by sigma8jp | 2008-11-28 02:04 | 「夢見」の心理学・象徴解読 | Comments(0)

ユングによる夢分析

(1875-1961年、スイスの心理学者・精神医学者。人間の主体性を重視した分析心理学を創始する。人間を外向型と内向型に分類して精神障害者を心理療法で治療する方法を創出した、そしてユングとフロイトは生涯をとおしての友人でした)

  ユングによる夢分析はフロイトの夢分析を全体として受け入れていながらも、これをさらに進めて人間の無限大に広がる内的世界へ踏み込もうとしているのが特徴です。たとえばフロイトは芸術作品を見ても抑圧されたものの表れだと言ったのに対して、ユングはそれは文化を破壊する意見ではないかと非難をします。

二人がウイーンで会った時に、突然大爆音がしました、ユングはまた爆音がする予知しました、そして本当にそうなったのです。その時にフロイトはユングの優れた直感力にびっくりしたと言っています。また二人でアメリカへ旅行した時、毎日のように二人で夢を分析しあって楽しみました。ところが二人の夢の解釈はかなり異なっており、ユングが見た夢をフロイトはうまく分析できなかったのです。

これをきっかけにユングはフロイトから離れて「普遍的無意識」という考えを主張し始めました。それは夢は自然の中のひとつで、そこには古い歴史の中で積み重ねられてきたさまざまな文化もかかわってくるというものでした。

「エネルギーは必然的に対立があらかじめ存在することを前提にしている。対立がなければエネルギーが生ずる可能性も全くない。エネルギーの平衡(つりあい)する過程が生じるためには、つねに対立が先行していなければならない。生きとし生けるものは、すべてエネルギーであり、それゆえすべて対立に頼っている」この対立という考え方こそが夢のユング心理学の基礎となるものでした。つまりユングは夢は何かと何かとの対立から生まれてくるということを発見に至ったのでした。

ここでユングの見た貴重な夢を紹介しましょう。
「昔の騎士たちが、かぶとをつけたまま古い教会の地下にある埋葬所にいる。石の棺の中には1830年頃の死体が安置されている、ユングはその死体をジーツと見つめ続けていると、なんと死んでいるはずの人が動き出した、次々に他の死体も同じように動いた。

最後の棺は12世紀の十字軍の兵士のものらしく手を組んで死んでいた。同じようにユングが見続けていると、左手の指がかすかに動き始めた」この夢分析の中でユングは古い先人の体験が自分の心の中に刻みこまれているのではないかと考えるようになりました。(この問題は最近のめざましい進歩を遂げた遺伝子やDNA研究によっても解明される可能性があるかもしれません)

その後、ユングは夢だけでなく心の奥にある深層をも明らかにすることによって心を病んでいる人の治療へと向かいました。夢の分析として、その人が描いた絵画と夢のかかわりあいをさがしていく方法も取り入れるようになりました。

そして85歳でこの世を去ったユングの最後の夢を、バーバラ・ハナーの「評伝ユングⅡ」から引用して紹介しましょう。「私は鮮明な光りを浴びている別のボーリンゲン(地名)を見た。それは今や完成して住む準備が整ったという私に語りかけた。

そこからずっと下のほうで、母くずり(いたち)が子クズリに、水の中で潜ることや泳ぐことを教えているのを見た」チューリッヒにある湖畔の別荘以外に次ぎの世界に住む家が完成したというもので、人生の終わりに死の準備をするところまで来たという夢です。まさにユングの晩年にふさわしい夢であるといえます。

滝沢清人著「夢分析」
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by sigma8jp | 2008-11-28 02:00 | 「夢見」の心理学・象徴解読 | Comments(0)

フロイトの夢分析

(フロイト1859~1939年ウイーンの精神科医で精神医学・心理学者で1900年の夢判断はあまりにも有名)

  フロイトによれば、夢は人間の願望を満たすためのものであり、わたしたちの見る夢はすべて何らかの意味のあるものだとしています。そして夢には願望がそのままの形で現れる場合と、潜在的な願望が形を変え歪曲されて現れる場合があるとしています。

後者の潜在的な願望とは夢を見ている本人にも分からないような抑圧された無意識的な願望のことで性愛的な願望が常に含まれているといわれています。このような夢の変装を見破り隠された願望を探り出すためにはフロイトの説いた四つの夢の性質「不安」「退行」「抑圧」「検閲」について知っておく必要があるでしょう。


■「不安」不安の大きい人ほど大きな夢を見る
 夢のフロイト心理学でよく取り上げられる代表的な夢に、猛獣に追われて逃げまわっているのがあります。このような夢を見た後は恐怖のあまりびつくりして目を覚まし夢でよかったと胸をなでおろすでしょう。この夢は幼児期に親から受けた圧力が潜在的な不安となって現れるものとされています。

また気の強い嫁からいじめられる姑も同じような夢を見ることがあることから、この夢は必ずしも幼児期の不安の現れだけとは言えません、要するに強いものにいじめられる時の不安感が夢に表れるというのが特徴であるといえます。

不安は他にもいろいろな夢になって表現されます。例えば歯が抜ける夢や髪の毛が抜ける夢もそうです。夢のフロイト心理学では、このような歯が抜ける夢や髪の毛が抜ける夢を性的な能力への不安や性的な葛藤による不安と結びつけて分析しています。しかし、このような「不安夢」は繰り返し見ることによっていつの間にか不安が解消されてしまうことが判明されています。夢にはこうした不思議な浄化する作用の性質も持つています。


■「退行」夢のタイムスリップは逃避飛行
  現代社会では個人の自由があまりにも尊重されているために、何をするにつけても、かえってどうしたらいいのか困惑してしまう人が多いのではないでしょうか、例えば恋愛を楽しむ自由もあれば恋なんてしない自由もあります。

結婚する自由もあれば結婚しない自由もあり、さまざまな自由の中で若者はなかなか心を調整することが出来ず、不安や葛藤に悩ませれてしまうことが多いものです。この心の不安や葛藤は緊張を強めてストレスへとつながつていきます。すると心は乱れはじめ、ついにはすべてを放棄して子供のようにだだをこねて、まったく自由でなくなったように泣き叫ぶ状態に陥るところの心理学でいう退行現象が見られる人もいます。

一般的にこのような状態の時は夢を見やすいということが言えます。つまり前項「不安」でも説明しましたように、不安や葛藤により心のバランスを失い、悪夢や不安夢を見やすい状態になっているのです。

ところで、この退行は夢の中でも起こります。夢の中では、タイムスリップして過去の出来事がよみがえってくる現象として表れます。まさに以前の状態に逆戻りして行くのです、特にナルシスト的な自己愛の強い人や自己中心的な人が不透明な不安に襲われたりすると夢の中で自分の幼児期に逃避するかのごとく、このような夢を見やすいようです。しかし最近の夢の世論調査によると現実の出来事や日常生活の一部が夢に表れることが圧倒的に多く退行の形で表れることは少なくなっているようです。


■「抑圧」どうして夢では理解不可能なのか?
 前述のとおりフロイトは夢は人間の願望を満たすために存在するものだと説きました。この願望とは日常生活の中で満たされなかったもので、ささいなものから、近親相姦などの性的欲求や人によっては殺人などさまざま夢です。

人々はこのような願望が心の中に沸いてきても、それらが実現できないものであったりすると、なんとかそれらを忘れようとして無意識の世界に閉じ込めてしまうのです。またかといって非常に感情的に興奮したり恐怖に脅えたり嫌悪感を感じたりしたことなどが、記憶としてインプットされず本来は忘れてしまったと思い込んでいたことも、無意識の世界に押し込まれていることがあります。

このように抑圧された無意識の中の願望や感情は夢となってさまざまな形で表れてきます。なぜなら眠っている時は精神的緊張がゆるみ、今まで抑圧されてきたものが一気に溢れ出るという説もあります。つまり抑圧されてきた願望をゆるみの中で満たすことによって心のバランスをうまく保っているのです。

しかし実際に見る夢の内容は支離滅裂でどんな意味があるのかもさっぱりわからないようなものがあるのは、皆さんの経験から多いのではないでしょうか。例えば父親が大好きな女の子が、その気持ちを無意識の中で押さえようとして夢の中で大勢の人がまわりにいる前で父親と派手なケンカをしているというのもそうした夢の一つでしょう。

夢は眠っている間の心理現象ですが、内容がはっきりしないことが多いために、忘れてしまっているものが少なくありません。


■「検閲」夢には映倫のように検閲のチェックがある
  ここでは夢の驚くべき一面を紹介しましょう。なんと夢はあなた自身の内なる表れでありながら、あなた自身が気づかないところで内容を改ざんして編集してしまっているのです。例えばきわどい性描写の夢とか寝汗でびっしょりなるような恐ろしい夢を見たとします。

しかし実は性描写されたものは無意識の世界ではもっとグロテスクな意識であったり、夢の中のとてつもない恐怖は実は気味の悪い復讐であったりするのです。まさか自分ではそこまで思っていたとは信じられないような心の働きが無意識の世界ではあるのです。

ところが、そこに「検閲」という作用が働いているために無意識の世界に秘められた内容は夢の中に表れてもいいような内容に置き換えられてしまっているのです。つまり検閲とは抑圧された願望が夢となって表れてくる前に、その願望をチェックして、あまりにも激しい感情や不都合な願望にブレーキをかける役目をしているのです。

その結果として願望はひどく歪曲され姿をがらりと変えて夢に表れるので、何を意味しているのか、どうしてそんな夢を見るのがさっぱりわからなくなってしまうのです。そのため、その人とってそれほど重要でないことが夢の中心となることがあります。ですから夢分析で大切なことは検閲された夢の持つ本当の意味を見破ることなのです。

滝沢清人著 「夢分析」より
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by sigma8jp | 2008-11-28 01:49 | 「夢見」の心理学・象徴解読 | Comments(0)

「予知夢」

 予知夢とは、その名の通り未来を予知する夢のことです。
一般的に、夢は今現在の夢主の状況や体調、あるいは近い将来のことを示しやすいと言われています。夢にはある程度の予知が含まれていると言っていいかもしれません。

普段は全く気付いていないことでも、潜在意識下ではその情報を捕らえており、それが予知夢となって現れると考えても不思議ではありません。

無意識の領域には、私達が過去に記憶したことや思い出など、日頃、意識されていないたくさんの情報が蓄積されています。普段、私達が考えることや行動することは意識の領域からの情報を基にして行われますが、夢は意識よりもさらに深い、無意識からの情報といえます。

よって、私達が現実で危機に直面したり、問題や悩みを抱えているような時、忘れ去られた過去の記憶の中から、この夢を通して『意識化される前の情報』が提供されるわけです。

それゆえ夢を理解すると、まだ訪れていない未来の部分を知る、ということが可能になるため、この意識と無意識の時間的なズレが、未来予知として夢の中に現れてくるのかもしれません。しかし、実際問題として、夢の中には「正夢」のように予知夢が存在することも確かです。

(追 記)
夢予知は、未来に起こるであろう現象をいち早く、潜在意識の方が捉えていて、夢という形で警告を発し回避させようとしているている働きです。これは、夢だけに限らず、日常に起こった様々な現象にも役立てることができます。何故なら、全ては環境からのサインとして捉えることができるからです。
例えば、身体のある部位を怪我したり、病気になったり、といった症状が出た場合も、夢予知と同じように捉えることができます。このような象徴学を習得することで、その意味と本質を捉え、すぐさま改善するための意識に切り替わるからです。これらは、自然界や宇宙の言語をサインとして、理解することに通じます。これら象徴学の実践は、自らの道として精神向上に役立てて行けるからです。
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【 身体における夢見の象徴言語 】
■頭
知能、地位、財産を表します。
頭を叩かれる夢は、あなたの劣等感や「認めてもらいたい」という欲求の表れです。
また、頭が小さくなる夢は、あなたの自信のなさを示しています。
頭のない人が歩いている夢を見たら要注意!精神に異常をきたし始めている前兆です。

■目
あなたの心理状態を表す、最も代表的な夢です。何故なら、目はあなた自身の本質を表しているからです。眼が充血している夢は、環境からの試練によって、あなたの本質が傷つき病んでいる証と見ます。充血した眼が右目だったら、やりたくない行動や苦手な行動を環境から、強要されたときなどに出る症状と見ます。それが、左目だったら、受け入れたくない問題を環境から強要されたときに出る症状です。
白内障のように、目が見えない、または目がなくなる夢は、回りになにか見たくないものがあるときによく見る夢です。これは、現実逃避の警告です。苦しくなった時こそ、問題を直視できる自信と勇気を持ちましょう。

■歯の夢
歯は全体的に、「人格のバランス(歯並び)」の象徴であり、一本の歯は「人格の結晶」と見ます。前歯は、「若い人」又は、人に見せる人格や表面的な感情を表し、奥に行くに従って「年をとった人」又は、根の深い精神的な感情を表します。奥歯に虫歯が出来る夢は、よく歯を食いしばるような我慢の限界といったように人への怨念や、「根に持つ悪意の感情」を表し、そのような「根に持った怨念や悪意の感情」に対する警告です。
一般的に「歯が抜ける夢」は、肉親の誰かを無くしたくない、または、無くすかもしれないという恐れ。もう一つは、試練などによる苦痛体験から、自分の人格が崩壊(人格欠損)した時などに見る夢です。歯槽膿漏で歯が抜ける夢は、人格がふぬけになり、喋りも、ろれつが回らなくなるなど、その人の人格がもろくも崩壊する恐れのサインでもあります。

■口
口は、自分の表現、自己主張を表します。
また、唇は性的なシンボルです。
口を隠す夢は、あなたの自信のなさ、または、性的なものに対して嫌悪感や羞恥心を持っていると思われます。
誰かに気持ちを分かって欲しい場合に見ることが多いようです。また、唇を強調する夢「口紅など」は、あなたが性的なものへの憧れや、性的欲求不満を持っているということです。

■髪の毛
髪の毛は、尊敬すべき対象や神(髪=神)のような崇めている世界や存在を表します。髪の毛 は、周囲の人たちとの絆や連帯感・情報の共有を維持するためのアンテナ的役割を果たしている面があり、その意味で、まる坊主になる夢は、周囲と断絶して出家や隠居することの表われ。短く髪を切る夢は、さっぱりと過去を清算して、新しい旅立ち、又は新しい場所へ挑みたいという意思の表れです。あなたの人生に、新しい転機や可能性が満ちている証でもあります。

■鼻の夢
あなたの自我を表します。
やる気や自信がみなぎっている証拠です。
しかし、時として自信過剰になってしまうこともあります。鼻を打ちつけて怪我をする夢は、他人から「鼻をへし折られる」表れで、傲慢さを戒められている証でもあり、注意する必要があります。コツコツと足元を見て、地道な努力も大切だということを思い出しましょう。

■手
手は、あなたの脳とつながっています。つまり、あなたの知的な好奇心や知性を表します。
手を握る夢は、信頼関係を表します。また、手がなくなったり、切り取られたりする夢は、人との絆を自ら断ち切ったという証であり、恩になった人を平気で縁を切る場合が多い。なので、異常事態のサインであり、身に危険が迫っている兆し。このような夢を見たら、注意して信頼関係や絆を取り戻す必要があります。
普通、左手は受容を意味することから女性、又は、人から意見やものを受け入れる象徴。右手は、能動を意味することから男性もしくは、人に対して自分から何かアクションを起こす象徴。
どちらの手がどうなったのか、もう一度よく思い出してみましょう。

■腕
腕は、親友や、とても世話の焼く友人(面倒を見ている人を抱えている)、または段取りといった自ら責任を持って抱えている労働作業を表しています。
腕が大きくなる夢は、お世話する側の友人から、厚い信頼を向けられている場合と、多くの労働作業を抱えてしまったという証です。
また、腕が重く感じる夢は、親友からの頼まれごとなど、少し負担を感じている場合と、労働作業の荷が重くなり疲労困憊している証です。時には、少し距離や時間を置き、休むことも必要です。
腕の部位の中で一番の要は、肘です。肘が痛くなったり、怪我をする夢は、困難な仕事に対して、その処理ができないという警告です。自分ができる処理能力の限度を越えた作業をするときに見る夢であり、注意を促がしています。自分の限度の範囲をよく見極めた上で、無理せず作業に取りかかりましょう。

■足
足は、あなたにとって必要なもの、大事なものを表します。
大事なものは人によってそれぞれですが、主に社会的な活動を起こす領域を表し、特に「お金、地位、名誉、財産、社会的な交友関係、家族(家族を養っているという意識)」といったものが多いです。
足を怪我したり、なくなったりする夢は、社会的なものを全て失う可能性があり、ベースがなくなるという恐怖心の現われです。もしくは、職場や恩になっている環境に対して、立場を無視し足蹴にしたり、境界線を踏み越えた行動(行き過ぎた行為)の表れです。これも、身に危険が迫っているという警告が込められています。立場をわきまえた行動が大切です。

■内臓・体内
内臓・体内の異常を知らせる夢です。
残念ながら、あまり良い夢ではありません。病院にかかる夢や、誰かが苦しんでいる場面で、医者らしき人に病名を宣告されている場面など。
怒りやストレス、不満を抱え過ぎていませんか?何かの「虫の知らせ」と考えた方のがよさそうです。体調が思わしくないと感じている人は、直ぐに病院へ行くことをお勧めします。

■首
首は、周囲の状況を見回すときなど、「視野」の意味が込められています。特に、金銭的な余裕が無くなった時などは、世間でもよく、「首が回らなくなる!」という諺があるくらい重要な部位です。これらは、「視野」が狭まることから見る夢と判断してください。

■ヒゲ
ヒゲは男性を表し、時として権力や権威を指しています。
金銭的な成功や、社会的に認められる前兆を表します。
女性の見るヒゲの夢は、男勝りな正確やリーダーシップを取るべきだと、あなたが考えているということです。
時として張り切りすぎてしまうこともありますので注意した方のがよいでしょう。

■ほくろ
あなたが感じている自分の短所を表しています。
ほくろの場所によって多少意味が変わります。しかし、もともとほくろの夢自体にあまり意味はありません。
些細なことが気になっているだけです。

■へそ
母親に甘えたいと思っています。
へその緒で母とつながれていたときのことをあらわしています。
無理に自立しようと考えず、たまには親子でゆっくり出かけてみると良いでしょう。

■おしり
性的願望が強く、セックスを楽しみたいと思っています。
人前でおしりを見られ恥ずかしい思いをする夢は、秘密がばれる前ぶれです。

■骨
ただ単に骨が出てくる夢は、骨が露出している意味から、昔の悪事がばれそうな時に見る夢です。骨とは肉体の内部に隠れていて普段、表からは見ることのできない部位です。これは、そのまま浮気や不倫、借金など、人にばれたくないものが見つかる恐れのあるサインです。よく「骨身にしみる」という諺があるくらい、苦い経験・体験をする場合、この夢を見ます。また、一般的に骨の持つ役割は、自分の体重を支えてくれている部位ということから骨格といいます。これを精神的な意味に置き換えると、その人を支えている「信念体系(例えば、宗教教義や理念)」とか、「その人の考え方」、または、人や社会に対しての「立ち振る舞い」です。骨が折れる夢などは、「信念」がもろくも崩壊するサインの現われと判断した方のが良いでしょう。

■皮膚
皮膚は、自己と他者を分け隔てる境界面として存在しています。皮膚が、かゆくなる夢は、他者との関係性に問題があり、関わりを持つ時に、その人がうっとおしく感じイライラする。あるいは、生理的に受け付けない、といった問題があるときに見る夢です。このような夢の警告を無視し続けていると、現実的にアトピー性皮膚炎といった症状が出てしまう人もいます。対処法としては、できるだけ他者を受け入れる広い心を持つことを心がけましょう。

■しわ
年をとることに不安を感じています。
または、疲労がたまっている時に見る夢で、老化現象が忍び寄っている兆しと判断しましょう。このような夢を見た場合は、直ぐに身体をいたわる意味で、栄養補給を欠かさず休憩しましょう。

■ニキビの夢
おでこにできるニキビは、直感的な感情。
鼻にできるニキビは目立ちたがりな性格。
口にできるニキビは、悪口や噂を表します。

■性器の夢
あなたはセックス大好きです。
性的願望そのままです。
時に、性的な行為に対し、不安や不信感を持っていることがあります。
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by sigma8jp | 2008-11-26 00:06 | 「夢見」の心理学・象徴解読 | Comments(0)

トーマス・コール Thomas Cole

b0140046_3212770.jpg  1801年、イギリス ランカシャー州生まれ。1818年米国に渡り、フィラデルフィア・アカデミーに学ぶ。当時、芸術、美術の分野では米国の”独立"は未だ覚束ない時代にあって”アメリカ絵画"と呼ぶに相応しいものを確立した最初の一人として記憶される。

彼は47年という短い生涯に1829年、1841年、夫々3年ずつ欧州に旅し、フレンツエに滞在している。イタリアでは過去の美術に接し、ローマ帝国の歴史を身近に感じながら、「帝国の運命」(The Course of Empire)という五部作を構想し、完成させている。

もう一つの代表作は、「人生の旅路」(The Voyage of Life)である。これらの作品では風景が大きな比重を占めるが、単なる風景ではなく、そこに歴史的な人物や記念碑、古典的な建築などを導入し、またしばしば象徴的、寓意的な意味を含ませている。

また、アメリカ的な雄大な風景画の創始者としても知られている。彼はニューヨーク州のハドソン河畔を愛したが、彼の影響を受けた若い画家たちはやがてハドソン・リバー派という、米国で最初の、かつ最もアメリカらしい風景画の一派を形成した。

1848年ニューヨーク州で没する。


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                  Manhood


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                   Old Age


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                    Youth


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                  Childhood


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               Moon and Firelight


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            Rainy Season in the Tropics


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              Cross at the End of His
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by sigma8jp | 2008-11-25 03:31 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

ガエターノ・プレヴィアーティ Gaetano Previati

  1852年 イタリア フェラーラに生まれ、1877~80年 ミラノのブレラ美術アカデミーで学ぶ。当初は時代の流れであったリアリズム様式でで描いていたが、1890年頃から明るい色彩を細い線条のように並べ、分割して描く分割技法(Divisionism)をで描き始めた。

フランスのスーラ、シニャックの点描技法に近いが、点を並べるというより、細い線を束ねるように描く点がことなる。 しかし狙いはともに同じで、より輝かしい光の効果を得るための技法であった。

イギリスのラファエル前派やフランスのモロー、ルドンなどの影響を受けたプレヴィアーティはフランス印象派のような単に明るい画面ではなく、光を神秘的、象徴的に描くことを目指した。したがってその主題も身近で日常的なものより聖書や文学作品にもとずく神秘的、幻想的なものが多い。

この点でプレヴィアーティは世紀末の象徴主義に連なる。こうした彼の芸術は20世紀初頭の未来主義にも大きな影響を与え、そのリーダーだったボッチョーニはプレヴィアーティを「現実を(精神的なものへの)単なる出発点と見た、現代のイタリアの唯一の偉大なる画家」と賞賛している。

1920年 イタリア ラヴァーニャで没する。

                  (千足伸行著「幻想美術の見かた」による) 

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               Dance of the Hours


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             Il giorno sveglia la notte


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               Paolo and Francesca


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                    Eroica


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                Madonna dei Gigli


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                    Leda


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                   Maternita
 
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by sigma8jp | 2008-11-25 03:24 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

ルイ・ジャンモ Louis Janmot

  ルイ・ジャンモ Louis Janmotは、象徴主義が興隆する以前に、ナザレ派(19世紀初頭のドイツの画派で、厳格な宗教的共同生活を理想とし、中世の聖なる美術の再現を目指した)あるいはラファエル前派とも共通する理想主義的かつ神秘的な傾向を特徴とする画家である。

1814年にリヨンに生まれ、1831年にリヨン美術学校で学んで優秀な成績を修め、1833年にパリに出て、パリ美術学校のヴィクトール・オルセルの教室に入るが、一方でアングルのアトリエにも通った。
1835年から36年に掛けてはアングルに同行してイタリアに赴いている。

ジャンモの絵画の多くは教会からの注文を得て描かれたが、彼自身の宗教的信念は、近代主義的カトリック教徒の護教論者の影響を強く受けている。

一方で、彼が個人的に精力を傾けたのは「魂の詩(The Poem of The Soul)」と呼ばれる18の寓意的油彩、16の素描、そして詩からなる作品で、これに40年以上の歳月を注いだ。この連作は魂の精神的肉体的変遷をたどるもので、母性愛、神そして世俗の愛というテーマが繰り返されている。

また、この連作は、自伝的内容や1848年の革命など同時代の政治的事件をも反映しているといわれる。 これはやがてボードレールやゴーティエらに評価され、ドラクロアの後押しもあって1855年の万国博覧会で公開されたが、大衆には理解されることはなく、その後この画家は不遇のうちに忘却の淵に追いやられてしまうこととなった。

ジャンモの、主題に対する個人的あるいは詩的な取り組みはロマン主義と象徴主義を繋ぐ重要な役割を果たしている。 事実シャヴァンヌ、ドニ、そしてルドンが彼の作品を称賛している。

           (横浜美術館 学芸員 新畑泰秀 氏の解説を参考に)


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               First Communion



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              The Golden Ladder



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                  The Ideal



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               The Soul's Flight



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                  Virginitas



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                 Dream of Fire



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                  Fatal Fall



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                  Goodbye



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                   Love



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                 The Orgie
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by sigma8jp | 2008-11-25 02:09 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

ジョン・マーティン (John Martin)

b0140046_4585943.jpg  John Martin ジョン・マーティン イギリスの画家。1789年生まれ。1854年没。
へクサム近郊のヘイドン・ブリッジに生まれる。父に紋章絵を学ぶため見習いに出されたが、 喧嘩をして出され、イタリア人芸術家 ボニファシオ・ムソーの下についた。

1806年、師匠とともにロンドンへ移り、19歳のとき結婚。水彩画等を習った。また、余暇に遠近画法、建築学を習った。最初の作品「Sadak in the Search of the Waters of blivion」1812年のローヤル・アカデミーに展示された。 続いて、「Expulsion」「Paradise」などを発表した。

1821年「Belshazzar's Feast」は好悪両面の批評で沸いたが、 ブリティッシュ・インスティチュートで受賞した。その後、「Creation」「the Eve of the Deluge」 及び聖書を題材にした一連の作品を発表した。
1832ー1833年にはミルトンの著作に一連の版画を提供し、 また聖書のイラストを描いている。

彼はまたロンドンの都市整備に関心を持ち、水道、下水設備、鉄道、などの 改良計画などの提案書を次々に出したが、実現したものはほとんどなかった。
晩年の数年間は「The Judgment」「the Day of Wrath」などの大作に集中した。
1854年マン島で絵を描きながら没した。

これらの多くは直接あるいは間接に聖書に材をとっており、当時は聖書が史実を書きとどめたものだと受けとめられていたので、その意味においては純然たる歴史画であった。

とはいえ、マーティンの描きあげた崇高美は遠近法の力学によって際立ち、遼遠たる距離が現出せしめられていることで、その歴史画はおのずから眩暈を招く幻想風景画にならざるをえない」『ジョン・マーティン画集』(トレヴィル刊、1995年)の大瀧啓裕氏の解説より。

■「マーティンの代表作『失楽園』は、2点の挿絵をそえ、12分冊で出版された。これは当時にあっては普通の出版形態で、購入した者はすべてそろえた後、自分好みの装釘にしたてるのである。

実際には大型版のプルーフを使用した限定50部のフォリオ、大型版を使用したクォート、小型版のプルーフを使用した限定50部のクォート、小型版を使用したオクタヴォの4種で発売され、さらに大型版と小型版のプルーフのみのセットもそれぞれ用意され、単品売りもおこなわれていた。いかにもマーティンにふさわしい、当時としては規模壮大な出版企画である。

第一分冊は1825年3月20日に発売され、マーティンは翌月、既に完成していた20点を展示して絶賛され、版画家としての地位を確立した。最終分冊が刊行されたのは27年2月28日のことである」(前掲書の大瀧啓裕氏の解説より)。

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               the Angel Raphael


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              Sodom and Gomorrah


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               The Seventh Plague


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                   of the Alps


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              the Waters of Oblivion


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               The Creation of Light


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             Illustrations from the Bible


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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             Adam and Eve in Pradise


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        The conflict between Satan and Death              


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                Angels guard Para


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by sigma8jp | 2008-11-25 01:54 | 「聖書と霊界」の風景画家 | Comments(0)

アルフォンス・ミュシャ Alfonse Mucha

b0140046_015622.jpg  アール・ヌーヴォー様式を代表する巨匠。草花をモチーフとした幾何的な文様や、曲線を多用した平面的で装飾的な画面構成など典型的なアール・ヌーヴォー様式と、モデルの女性など描く対象の個性や特徴を的確に掴みながら、視覚的な美しさを観る者に嫌味なく感じさせる独自の対象表現を融合させ、数多くの商業用ポスターや挿絵を制作。

画家がパリ時代に手がけた諸作品は当時、大流行となり、画家(作家)として確固たる地位を確立。現在でもアール・ヌーヴォー様式の代表格として広く認知されている。また他のアール・ヌーヴォーの画家(作家)と同様、ミュシャの装飾性の高い平面的表現には日本の浮世絵からの影響が強く感じられる。

ミュシャの作品はパリ時代のカラーリトグラフによる商業用ポスターや装飾パネルなどが有名であるが、油彩画でも優れた作品を残しており、特に晩年期に故郷チェコで制作した連作『スラヴ叙事詩』は画家の生涯の中でも屈指の出来栄えを示している。

1860年、チェコスロバキア南方モラヴィアのイヴァンチッツェで裁判所の官史をしていた父オンドジェイ・ミュシャと家庭教師であった母アマリエ・マラーの間に生まれ、1871年からブルノーの中学に通うほか、同年、聖ペトロフ教会聖歌隊員となる。

1878年、プラハの美術アカデミーを受験するが失敗。翌年、ウィーンへと赴き、舞台美術などを手がける工房へ助手として入る。その後、失業してしまうものの、パトロンであったエゴン伯爵の援助を受け、1884年からミュンヘン美術学校に留学。古典的な写実的表現を会得する。
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1887年、ミュンヘン美術学校を卒業後、パリに向かう。
1891年、ポール・ゴーギャンと知り合う。
1894年、当時の著名な舞台女優サラ・ベルナールが主演する戯曲『ジスモンダ』のポスターを手がけ、大きな反響を呼ぶ。
翌1895年、サラ・ベルナールと六年間の契約を結び経済的困窮から脱するほか、『ジスモンダ』の成功によって一躍、時代の寵児となる。

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また同年、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックらと共にサロン・デ・サンのグループ展に作品を出品。その後、『ジョブ』や『メディア(メデア)』などのポスターや、『四つの時の流れ』、『四つの星』など連作的作品を数多く制作し、名声を博す。
1904年から数回、招かれる形でアメリカに滞在し同地で制作活動をおこなう。
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1908年、ボストン交響楽団によるスメタナの≪わが祖国≫を聴き、強く感銘を受け、スラブ諸国の文化の伝道に尽力することを決意。
1910年、故郷チェコに定住。翌年からスラヴ民族の歴史を綴った連作『スラヴ叙事詩』の制作に取り組み、チェコスロバキアの国家行事のポスターなどを手がけつつ、1928年まで同連作を制作し続けた。

1938年、肺炎により健康状態が悪化、翌1939年チェコで死去。なおミュシャは作品のデザイン性の豊かさから、デザイナーとしての評価も高い。

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                  《 スラヴィア 》



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                《 百合の中の聖母 》



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                  《 ミューズ 》



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                《 燃える蝋燭と女 》



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              《 眠れる大地の春の目覚め 》


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                《 クオ・ヴァディス 》


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                   《 雪の女王 》


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          《 スラヴ叙事詩-原故郷のスラヴ民族 》 
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by sigma8jp | 2008-11-24 00:08 | 終末のロマン派芸術 | Comments(0)