体外離脱と死後の世界

  ここではロバート・モンローやモンロー研の人たち(ブルース・モーエン等)により明らかにされてきた死後の世界について記述する。ロバート・モンローについての解説のセクションで書いたが、モンローによれば意識というものは本来、光・電磁波のように連続スペクトルである。

覚醒時には、意識はその連続体のうち物質界にマッチした部分に主にフォーカスされている。意識が覚醒状態からずれていくにつれ、連続スペクトル上をドリフトし出す。そして次第に物質界から離れ非物質界に入っていく。それにつれ超常的な知覚が可能となる。モンローはそういった変性意識状態を表すのにフォーカス・レベルという概念を導入した。レベルが大きくなるほど、意識は物質界から離れていく。


◆フォーカス10
  意識ははっきりと目覚めているが、体は眠っている状態。自分の寝息が聞こえる。実際のところ意識のフェーズは覚醒時から比べればずれている。五官からの信号は弱まっている。


◆フォーカス12
 意識の拡張した状態。肉体からの信号はさらに弱まる。頭がぬっと上に突き出てパノラマ的な視界が得られたという体験報告もある。様々な映像が見える。これはモンローによれば夢の素材になる材料ということだ。自身のガイド(守護霊、ハイヤーセルフ、光の存在などいろいろな呼ばれ方をする)との交信が可能になる。


◆フォーカス15
  無時間の状態。時間の概念が存在しない。物質界からの信号はさらに減少する。真っ暗な奥行きのある空間を見る人も多い。仏教で言うところの「空」の世界に近いという指摘もある。自分の過去世情報にアクセス可能。


◆フォーカス21
 時空の縁。他のエネルギー・システムへの架け橋。深いデルタ睡眠の状態に相当する。ただし、精神は完全に覚醒している。ここは物質世界と非物質世界・死後の世界との境界であり、日本人的に言えば三途の川のある場所である。


◆フォーカス22
  薬物常習者、精神撹乱状態や昏睡状態にある人の意識状態。

23以降27までの意識状態は死者の取る意識状態で死後の世界に相当する。モンローはフォーカス・レベルという言葉を使い始める以前(「魂の体外旅行」を書いたころ)は環体世界という言葉を使っている。死後の世界はいくつもの環体世界から成り、最も内側の環体から外側の環体まで何層にも分かれているとしている。


◆フォーカス23
 「魂の体外旅行」では最も内側の環体と呼ばれた世界。この意識状態にいる魂は何らかの形で未だに地球の物質世界とのつながりが切れないでいる。自分が死んだことがわかっていない場合が多い。生きている人と会話をしようと試み続けたり、あるいは自分の住んでいた家に居続けたりする。俗に言う幽霊はここの住人。

また、自分の思いが生み出した世界に閉じ込められている人もいる。戦場を友軍を探して戦車で果てしなく走り続ける人の例がモーエンの本に出てくる。自分が爆死したことに気づかず、同乗していたはずの戦友たちがいなくなっていることもさして気にせず、炎天下の砂漠を果てしなく戦車で走り続けている。彼にとって時間の感覚はない。

100年以上前に船が爆発して溺れ死んだパトリックというスコットランド人の話がロザリンド・A・マックナイトの本(関連文献参照)に紹介されている。マックナイトはモンローの初期における共同研究者・被験者である。この本にはコントロール・ルームにいるモンローと被験者であるマックナイトの間の会話の実録が載せられている。

ここでマックナイトはチャンネラー(媒体)としての役を取り、パトリックの声を伝えている。パトリックは自分が死んだことを知らず、凍りつくような北の海の波間を木片にしがみついて浮遊していた。助けが来るのをずっと待ち続けて。

彼にとって船が爆発したのは昨日のことのようにも、遥か昔のことのようにも思えた。長い会話の後、モンローらはパトリックを救出しフォーカス27へ連れて行くことに成功する。このエピソードはパトリック事件という名でモンロー研関係者内では有名である。ゲートウェイ・プログラムに参加すると水曜日の晩に実録テープを皆で聴く機会がある。

その他、自分の思いが作り出す世界に閉じ込められている人の例はモンローやモーエンの本に数限りなく登場する。数例挙げると、自分が死んだことに気づかず、病院のベッドの上で死が来るのをいつまでも待ち続けている人、キリスト教の教えの最後の審判のラッパが鳴るのを待ち続ける人、戦争での槍の傷にいつまでも苦しんでいる人など。


◆フォーカス24~26
  信念体系領域と呼ばれる。この世界はいくつもの世界に細分化されている。それぞれはある特定の共通の信念や価値観を持つ人々が住んでいる。あらゆる時代、地域の人たちがここにいる。たとえば、キリスト教の一つの宗派を信じる人たち(の想い)が造った世界。彼らはそこが天国だと信じて疑わない(疑った人は抜け落ちてしまう)。

キリスト教の様々な宗派に応じた「疑似天国」がいくつもある。死後の世界に一般的に言えることは、自分の想いが具象化・物質化するということだ。一人の想いは弱く、造られたものはすぐに雲散霧消するが、大勢の人が共通の強固な信念を持つと、それにより造り出されるもの・世界は強固で、そこに住んでいる人たちにとっては現実世界である。

人をだましたり、人の持っている最も大切な物を盗むことで相手を傷つけることに生きがいを見出す人たちが集まり住んで、互いに永遠に傷つけあっている世界もある。互いに強姦しあう世界、アルコール中毒者が集まっているアル中地獄など。ここにはありとあらゆる信念に基づいた世界があるという。地獄的世界とも言える。同じ信念が生み出す世界でも26から24へ行くほど程度が激しくなる。


◆フォーカス27
 霊的に極めて進化した人達の想念により創り出された世界。人はここに来てはじめて次の生へ転生することができる。機能によりいくつかのセンターに分けられる。


〔 レセプション・センター 〕
  死者を暖かく受け入れる場所。死のショックを軽減するようこの世の環境が再現されている。モンローがまるで地上の「公園」のようだと言った場所はここの一部である。多種多様な人々に対応した様々な環境が用意されている。ヘルパーと呼ばれる人たちが、死んでここまでやって来た人の親や祖母、友人、牧師、僧侶などに変装して死者を暖かく迎え入れ、死者が死のショックから早く立ち直れるようにする。


〔 癒し・再生センター 〕
 リハビリ・センターとも呼ばれる。怪我や病気が原因で死亡した人たちは、ヘルパーの手助けでフォーカス27までやって来ても、未だに地上の病院にいると錯覚している場合がある。怪我や病気は死と共に無くなっているのだが、心の想いが未だにそれらを造り出している。それらを徐々に除いていく必要があり、それを提供するのがここである。また、心的なダメージ(エネルギー体へのダメージ)なども癒される。

 
〔 教育/トレーニング・センター 〕
  すべての人間の過去世データが蓄えられている場所があり、データを取り出し追体験できる。また必要に応じて新しいアイデアが生み出される(発明がなされる)場所もある。そのアイデアには誰でもアクセス可能。似たような発明が世界中でほぼ同じころになされるのはこのためである。宇宙の他の生命系に行ってそこを観察することもできる。


〔 計画センター 〕
 次の人生についてカウンセラーと協議し概要を計画する場所。
カウンセラーと一緒に過去世データを見て、今までどのように進歩してきたか、どこが更に改善が必要か見極める。次の人生にはどのような選択肢があるか教わり(あまり選択肢のない人も多い)、生まれる環境を選択する。重要な出会いとかはあらかじめ設定されるが、人生の詳細は決まっていない。

またこのセンターではすべての人間の願いや意思を実現すべく、これから起こるすべての事象のタイミングを常にアレンジしている。これを担当する知的存在たちはその意識の中に担当領域内のすべての人間の思いや行動を把握すると同時にすべての事象をも把握する能力を持つ。


〔 次の生を受けるまで待つ場所 〕
  人間に生まれるまで順番を待つ人の列は長い。順番を管理する知的存在はED(エントリー・ディレクター)と呼ばれる。人は全員生まれる前に一切の記憶を消去する場所を通過しなければならない。そこを通過する際に拡大していた意識は物質界のみに集中するように圧縮される。
中には広がったままで人間に生まれる場合がある。

そういう人は過去世の記憶を持っていたり、他の人の考えがわかったり、いわゆる霊感が働いたりする。その場所を通過後、各自の生まれる時、場所へ向けて飛び去っていく。親子や夫婦として生まれる人たち、何らかのつながりのある人たちは意識の細い糸で互いにつながっている。


〔 フォーカス27を維持運営する複数の知的存在 〕
 各センターには大勢の知的存在が働いている。彼らはヘルパーと呼ばれる。ブルース・モーエンは彼らをConsciousness Workers(CW、意識労働者)と呼ぶ。あまりふさわしい名前とは思えない。彼らの中にはフォーカス23、24~26に囚われている人達を27まで連れてくるという任務を負っている存在たちもいる。

ヘルパーたちはフォーカス27で働くことで、よりいっそうの霊的成長を遂げ、「卒業生(グラッジュエート)」になることを目的としている。卒業生は「光の存在(Being of Light)」とも呼ばれる。


〔 人は死後、どの世界に行くのが一般的か 〕
  統計的な数値は明らかになっていないが、相当数の人達がフォーカス23~26に囚われているということだ。「究極の旅」では十人中、九人は信念体系に囚われているという表現がある。またかなり昔の人達もそこに含まれている。ネアンデルタール人のグループの造る信念体系領域の話が「究極の旅」に出てくる。

フォーカス27まで来る人はたいていヘルパーや後述するガイドたちの手助けを得ている。ある人が死ぬと、ヘルパーたちはその人より前に死んだ肉親や友人の姿になってその人の前に現れる。あるいは光の存在として現れる(これをキリスト教徒はキリストと見る場合が多い)。

ただ心を閉ざしている人や自分の想いや恐怖の中にどっぷり漬かっている人の場合にはこの姿がまったく見えない。そのためその人の思いに応じてフォーカス23や24~26へ行ってしまうのだ。我々生きている人間に幽霊が見えないのと同じで、死んだ直後の人間にはフォーカス27のヘルパー達の姿は見えにくいのである。


〔 救出活動(レトリーバル) 〕
 フォーカス23に囚われている人たちを27まで連れて行くのをレトリーバル(救出活動)と言う。生きている我々が体脱などでフォーカス23へ行った場合、そこの住人は我々の姿を見ることができる。その理由は我々は未だに物質界とのつながりがあるのと、23の住人は物質界のことしか把握できないからである。彼らはヘルパーの姿は見ることができないが、我々のことは見ることができる。

これを利用すれば効率よく救出活動が行える。つまり、我々生きている人間とヘルパーやガイドが組みになるのだ。ヘルパーらは23に囚われた人たちの居場所がわかるので、我々をそこまで連れて行く。そして我々がその人たちに声をかけ、27まで一緒に連れて行く。

27まで行けば、そこにはヘルパー達がその人の親族などに変装して待っているので、後はうまくいくのだ。27のレセプション・センターには様々な環境が用意されていて、到着した人たちが恐れたり違和感を抱いたりしないようになっている。

フォーカス23に囚われた人を救出しフォーカス27の安全な場所へ連れて行く活動。モンロー研でのライフライン・プログラムはまさにこのための体験プログラムである。救出するのは過去世の自分だったり、自分と何らかのつながりのある人の場合が多いという。

フォーカス23に囚われている人の意識は、この世への未練や執着、怨念のため、あるいは自分が死んだことを認識していないために、未だに物質界に強く結びついている。そのためヘルパーやガイドなど高次の存在がコンタクトしても、その存在や声を認知することができない。それに反し、我々のように未だ肉体を有する人がコンタクトすると容易に認知する。

救出活動とは、我々生きている人間がガイドやヘルパーの手助けのもとフォーカス23へ行き、そこに囚われている人にコンタクトし、フォーカス27まで連れて行く活動を言う。ただ助け出される人の信念や好奇心に応じて、フォーカス27へ行く途中でフォーカス25などの信念体系に吸い寄せられてしまうことが往々にしてある。

ブルース・モーエンの著作(このHPの関連文献参照)には、ブルースが救出活動を通じて徐々に死後の世界について、直接体験を通して知見を得ていく様が描かれている。ブルースによれば、最初はまったくフォーカス23の人が見えなかったのが、次第に見えるようになったという。またコミュニケーションがうまくできるようになったという。


〔 トータル・セルフ 〕
 トータル・セルフとはグレーター・セルフとも呼ばれ、より大きな自己のことで、過去世のすべての自己の集合体である。すべての人にはそれぞれ、ガイドと呼ばれる霊的存在が複数いる。ガイドは一般には守護霊とか守護神、ガーディアンと呼ばれることもある。またハイヤーセルフと呼ばれることもある。

何百、何千といる過去世の自分の中で人間として輪廻することを終了した者達である(中には別の生命系での人生を終了したものもいる)。大勢いる自分の中で霊的に進歩前進した者達とでも言ったらいいだろうか。

この定義は何だか矛盾しているように思われるかもしれない。ある時点で輪廻を終了したのならその時点から後の人生というのは存在しないはずじゃないのかと。モンローの「究極の旅」180ページによれば、毎回ガイド達が、過去世の要素や人格、記憶を混ぜ合わせて、新しい人格を創り出して人間として送り出しているとのことである。

トータル・セルフとは過去世の自己の集合体であり、ガイド達がそのコアにいる。今の自分とは意識の糸でつながっているが、それを顕在意識的に明らかに知っている人は少ない。自分の意識の階梯を上がっていくと、上の方でこのコアに、つまりガイド達につながることができる。そのため、ハイヤー・セルフという把握のされ方をすることもある。

モンローはトータル・セルフという言葉は使わず、「向こうの自分」(I/There、IT)と呼んだ。あるいはその中の代表格(つまりガイドたち)のグループをエクスコム(EXCOM、エグゼクティブ・コミッティー)と呼んだ。ブルース・モーエンはガイドたちをディスク・メンバーと呼ぶ。その理由はディスク(円盤)の上に彼らが並んでいたからだ。

ガイドはそれぞれが別々の人格、経験を持つが、集合体全体(トータル・セルフ)としてみれば、可能な限りのありとあらゆる経験、知識、感情が蓄えられている。ガイドたちは我々が生まれたときから、我々のことを見守ってくれている。ただこちらが意識を閉ざしているので通常はコミュニケートできない。

彼らはときどき存在を示そうとするのだが、我々はほとんどの場合に気が付かないか、気が付いても「まさか」と無視してしまう。危ないところで大事故を免れたとかいう場合は、ガイドが何らかの手助けをしていることがある。ただ、人間は皆いずれ死ぬのであるから、手助けがないことの方が多いと考えた方がいい。

ガイドは全知全能ではなく、彼らにも知らないこと、できないことがある。これはフォーカス27で働くヘルパー達全般に言えることで、モーエンの本を読んでいると、ときどきそういう場面に出くわす。これこれについてはどこそこのセンターの連中の方が詳しいからそっちに聞いてくれとか言われたりする。

モンローの場合でも、初めインスペックという「光の存在」が現れていろいろ教えてくれるが(後でガイドであることがわかる)、あるところで消えてしまう。モンローがインスペックと同じレベルまで達したからだ。
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by sigma8jp | 2008-12-29 01:19 | 「体外離脱」と「臨死体験」 | Comments(0)
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