『 神智学の鍵 』 ブラヴァツキー著

生活に対する神智学のかかわりあいを扱った、神智学の思想と哲学の価値のある紹介をしている著作です。『神智学の鍵』は、私達はどういう存在であるかという点と、どのように私達が周囲の世界に関わりあっているかという点に焦点を当てて、質問とそれに対する答えという形式で書かれていす。

ブラヴァツキー夫人は、学識と多数の著作を生み出したことで知られているだけでなく、また霊的洞察と弟子道の短い著作でも知られています。『沈黙の声』は、東洋の古い古典の翻訳で、霊的啓明の道を求める人達へ提示された数々の箴言(金言)への説明と注釈を含んでいます。

『沈黙の声』の霊的智慧と慈悲心は、ブラヴァツキー夫人がこの古代の詩を英語の詩に翻訳する際に本来の詩的表現を保った著述力によって、明確に描かれています。『沈黙の声』は、初版が19世紀の後半に出版されて以来、様々な版と各国の言語で出版されています。『沈黙の声』は、この著作が持つ詩的表現と霊的力のために世界中で愛読されています。『沈黙の声』の文章をここに数行を掲載します。

「汝自身が道となる前には、汝は道に旅立つことはできない。」

「蓮華が朝日を吸収するために自らの花の中心を傾けるように、汝の魂を、人々のすべての苦痛に耳を傾けるようにせよ。」

「苦しんでいる人が、自分の目から苦痛の涙を拭い去るより前に、強い太陽の光がその人の苦痛の涙を乾かしてしまうことがないようにせよ。」

「しかし、その人から苦しみの原因が取り除かれるまでは、その人の涙は流れるままにしておき、決して拭い去ってあげることはするな。」

「自然を助けて自然と共に働け、そうすれば、自然は汝を創造主の一人とみなして敬礼するであろう。」

「精神(マインド)は、反射している間に塵を集めてしまう鏡のようなものである。我々の幻影の塵を吹き飛ばすには、魂の智慧の穏かな微風が必要である。」

「善の法則の輪は、迅速に動き、日夜、収穫の籾を挽く。価値のない籾殻は、黄金の穀粒から分けられて、製粉から除かれる。カルマ(因果応報の法則)の手は、善の法則の輪を導き、その回転はカルマ(因果応報の法則)の心臓を打ち鳴らす。」

「親切の種を蒔き、その実を収穫せよ。慈悲の行為を怠ることは、恐ろしい罪の行為となる。」

「汝は、愛の行為を怠るのか? 愛の行為を怠ると、汝の魂は、解脱を得ることはできないであろう。涅槃に達するためには、人は自覚に達しなければならない。自覚は、愛の行いの結果である。」

「日の当たる場所から出て影の場所へと行き、他の人のために日の当たる場所を作れ。」

「人類に良いことをもたらそうとして生きることが第一段階である。6つの栄光ある美徳*を実践することが第二段階である。」
*六波羅蜜

「教師の数は多いが、大師の魂、即ち宇宙魂は一つである。大師の中に生きよ。大師の光線は汝の中にあり。人々はすべて大師の光線の中に生きている。故に汝は人々の中に生きよ。」

「見よ、くれないの光が東の空を満たす。天界と地上をつなぐ賞賛のしるしである。四重の顕現した諸力から、愛の賛歌が響き出る。燃え上がる火、流れる水、良い香りのする地、突進する風から起こる賞賛の声。自然のすべての声無き声が、千万の諧調となって響き渡る。一人の巡礼者は、対岸から帰還せり。すべての存在に平安あれ。」

ブラヴァツキー夫人は、古代の智慧によって夫人と同時代に生きた人々に霊的覚醒にもたらし、自らの人生を人類への奉仕に捧げました。神智学と呼ばれる神聖なる智慧は、苦しんでいる我々人類の同胞に慈悲心を吹き込み、そして悲惨な状況を軽減するだけでなく、他のすべての存在との基本的統一を知らないという悲惨さの原因を取り除こうとする利他主義を実践する思想を提供しています。
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by sigma8jp | 2008-11-06 01:37 | 神智学(神秘学) | Comments(0)
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