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妖精の世界(アニミズム)と、彼らの特徴

  アニミズム(自然界のあらゆる物には精霊や霊魂が宿ると考える素朴な信仰)からの発展で、物や自然現象を擬人化した姿が妖精だとする説。
特に、自然霊が有力なで説で、「自然現象の擬人化」だと推察される妖精は多い。

しかし、もしも精霊というものが、霊能者らが主張するように実際に見たり、対話したりできる存在で、その目撃例から妖精が発生したとしたら、「実在する謎の生物」として考えてもいいかもしれない。


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【 妖精たちの名前 】

フェアリー(FAIRY)
  現在は妖精一般を指す言葉のように使われるが、もともとはイギリス地方での妖精の呼び方。人間の運命を司る女神(または宿命)を意味するラテン語の「ファトゥム」が語源との説もある。

スプライト(SPRITE)
 英語で妖精一般を指して言う場合の正しい言葉。古くからのパソコン・ゲームファンには馴染みの言葉。(とくにMSX・X68kユーザーなど)

シー(SIDHE)
  アイルランド地方での妖精の呼び方。アイルランドにはいろいろな妖精が伝えられているが、それらをひっくるめた場合の言い方。「シー」とはゲール語で丘や塚のことで、妖精がよく丘に住むことから妖精自体を指すようになった。

ピクシー(PIXIE)
 イギリスのウェールズ地方に伝わる妖精の呼び名。もともとはある1つのタイプの妖精を指すが、ときに妖精一般を指すような使われ方をすることもある。日本ではJリーグ選手、ドラガン・ストイコビッチの愛称としてよく知られるようになった。

エルフ(ELF)
  本来は北欧神話のいたずら好きな妖精のことだが、イギリスやアイルランドでは人間によく似た小柄の妖精全般をこう呼んでいる。

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【 妖精たちの特徴 】

体が小さい
 いろんな妖精がいますが、やはり数からいけば人間より小さいタイプが大部分を占めます。
例)ダーナ・オシー、ピクシー、ドゥエルガル

緑の服を好む
  この他に、茶色や黄色の服・とんがり帽子なども好きだとされます。
例)ネック、トロル、レッド・キャップ

気まぐれ
 妖精のほとんどは天の邪鬼な性格です。普段は人間にやさしくても、何か気に入らない事があった途端に悪さをしでかしたりします。
例)ブラウニー、ヴィルデ・フラウ、ピクシー

変身が得意
  妖精には変身を得意とするものが多く、よく動物や昆虫に化けて現れます。なかには、いつも変身しているので本当の姿がどれか分からないようなものもいます。
例)ケルピー、プーカ、メロウ

踊り好き
 一般に妖精は踊りが好きで、小人タイプの妖精が野原などで輪になって踊る姿がよく目撃されます。 人間がうかつにこの踊りの輪に入ると、ひどい目にあうといわれています。牧草地や野原でこの踊りの跡を見つける事がありますが、これはフェアリー・リングと呼ばれています。
例)ダーナ・オシー、エルフ、ピクシー

鉄を怖れる
  妖精は鉄を怖れると昔から信じられています。他に、魚の臭い・ひな菊の花輪も苦手だといいます。キリスト教に関係する物を嫌っているともいわれます。
現代の西欧でも、これら嫌いな物を利用して「取り換え子(チェンジリング)」を防ぐ習慣が残っています。

豆が好物
 食べ物では豆が好物だとされています。人間がいろいろ食べ物を与えても、豆しか食べなかったという話(サフォークの緑子など)がいくつも残っています。

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【 彼らの住む場所 】
種族によって違いますが、例えば・・・

・家の中や床下
・塚や丘の中
・廃虚になった民家や城、寺院
・水中(海、川、湖、沼、滝の裏側の窪み、滝壺の中)
・森の中、くり貫いた倒木の中、太い樹の根元に開いた穴の中

などです。

  なかには、塚の内部や湖の底などに宮殿のような豪華な家を持っている種族もいます。(ニクス、トロルなど)
これらの場所に一人で住む場合もあれば、町のようなものをつくり集団で暮らす場合もあります。

これら妖精の住処は、どこか異空間にあるようでとらえどころがなく、人間にとっては不確かなものです。人間が妖精を怒らせた途端にそれまでそこにあったはずの妖精の家が消えてしまった、などというのはよくある話です。

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【 妖精たちの時間 】
  妖精の世界は、どうも人間界と時間の進みぐあいが違うようです。よくあるのは、妖精に連れられて妖精の国に行った人間が3年を過ごして帰ってみると人間界では300年経っていた、などというものです。

こういう話から想像すると、妖精の世界は人間の世界に比べ時間の進み方が遅いと考えられます。

一般に妖精は不死だと考えられていますが、「不死に見えるくらい妖精界の時間の進み方が遅い」だけなのかもしれません。
by sigma8jp | 2008-11-18 17:32 | 「妖精の国」 ファンタジーエン | Comments(0)
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