モンロー研究所

b0140046_402163.jpgロバート・モンロー 
1915年米国生まれ。1995年死去。

  1950年代より米国にて独自の音響技術を用いた体外離脱に関する先駆的な研究を行う。1974年に米国バージニア州にてモンロー研究所を設立し約四〇年以上に渡り人間の意識とサウンドの関係を研究する。

モンロー研究所では、体外離脱を誘発するヘミシンク(R)音響技術を用いたテープやCDを多数開発・販売している。体外離脱やフォーカスという概念を使った変性意識状態を学習するためにお勧めするのはGatewayExperienceというモンロー研究所の主力教材がよい。

これは同研究所で開催されているGateway Voageという滞在型のワークショップを家庭で学習できるように改良されたものである。全部で18枚のCDからなり、内容はヘミシンク(R)音と呼ばれるBGMに誘導瞑想用の英語ナレーションが付加されたものだ。


ヘミシングにたどり着くまで
モンローは体外離脱ということであまりに有名になったために、モンローというと体外離脱、ヘミシンクはそのための方法だという固定観念が世の中に根強くあります。が、これは真実の半面しかとらえていません。ヘミシンクを聴いて通常の意味での体外離脱が起こることもありますが、それは目的の一部でしかありません。ヘミシンクは誤った信念から我々を自由にする道具なのです。

ヘミシンクを簡単に言うと、ロバート・モンローが音響を用いて実験を始めたころ、人の意識状態と脳波の関係について大まかなところはわかってきていました。脳波とは、大脳新皮質での電気的な信号の変動のことです。変動の速さにはゆっくりしたものから速いものまであり、その振動数によって大きく4つの状態に分かれます。

● 13ヘルツよりも速い振動をベータ(β)波、
● 13から8ヘルツまでをアルファ(α)波、
● 8から4ヘルツをシータ(θ)波、
● 4以下をデルタ(δ)波・・・と呼びます。

大人の覚醒時にはベータが主になります。目を閉じ、リラックスするとアルファが、浅い眠りや瞑想状態でシータ、深い眠りでデルタが主になります。このように人の心身状態と脳波には深い関連が見られます。

モンローは音響を専門としていましたので、音を使って何とか脳波や意識状態に影響を及ぼせないかと考えました。実際、人の気持ちは聴く曲に大きく影響されるものです。曲によっては体がリズムに乗って動き出すこともあります。ですから、音は心身に影響を与えることは事実なのです。

ところが、ここに大きな問題がありました。我々に聞こえる音は60ヘルツよりも速い振動なのです。それよりもゆっくりとした振動の音は聞こえません。ところが脳波は遙かにゆっくりとした振動です。特にリラックスとか瞑想、睡眠といったモンローの興味のあった脳波は10ヘルツよりも遅い振動でした。脳波に相当する音を直接聴かせても、我々には聞こえないため脳波に影響を与えられないのです。


バイノーラル・ビート
  この問題を解決する方法がありました。それはバイノーラル・ビートと呼ばれるもので、20世紀初頭にオスターによって発見されたものです。モンローはそれを改良し、結果的に次の方法に至りました。それは、ステレオヘッドフォンを使って、左右の耳に振動数の若干異なる音を聞かせるという方法です。それぞれの音は可聴域(人の耳に聞こえる振動数の領域)にあります。たとえば、100ヘルツと104ヘルツとします。

ここで重要な点は、脳の中の脳幹と呼ばれる部分で右耳から来た信号と左耳から来た信号が合成され、ちょうどその差に相当する信号が作られるという点です。この例では4ヘルツです。つまり、耳では聞こえない信号が生み出されるのです。その4ヘルツの信号が脳内に変調波として留まり、左右の脳に同時に伝えられ脳波として検出されます。

この結果、右脳と左脳がいっしょになって活動するようになります。モンローはこの方法にヘミシンクという名前を付けました。ヘミスフェリック・シンクロナイゼーション(半脳同期)という言葉の略です。

モンローは4ヘルツ前後の脳波領域で体外離脱だけでなく、種々の興味深い体験が起こることを見出しました。モンローは当初、体外離脱ということを他の人に教えることを目的としてヘミシンクを開発したのですが、その効果はむしろ人間意識という遙かに広く深い領域の探究にドアを開く結果となったのです。

ヘミシンクを聴いた人たちは体外離脱するしないに関わらず、さまざまな驚くべき体験を報告してきました。それらはモンローの体験とかなりの面で類似する体験も多かったのですが、それを超えるような体験も含まれました。

そういう体験の中には、過去世体験、死後世界体験、宇宙内探索、ガイドと呼ばれる生命存在や知的生命体との出会い・交信、ワンネス体験などがあります。こういう直接体験を通して、さまざまな誤った信念の束縛から自由になっていくのです。

この教材で、誰でもすぐ簡単に体外離脱ができるかというと、少し難しいかもしれません。しかし、既に金縛りや体外離脱を一度経験している人の場合や、以前から瞑想・気功・ヨーガ等の訓練を行っている人にとっては、効果をすぐに感じれると思います。また、体脱はしないにしてもヘミシンク音の強力な効果は、多くの人が実感出来ると思います。所謂、変性意識状態を比較的簡単に体験できるものであることには変わりありません。

研究所内では、体外離脱に関するより高度なワークショップも開催されており、世界的に高い評価を得ています。国内でも「究極の旅」(日本教文社)、「魂の体外旅行」(日本教文社)などが発売されており、体外離脱に関する体験を紹介している。立花隆氏の「臨死体験」にも同氏の紹介文が記載さている。

最近では、坂本政道氏の著書「死後体験」や「死後体験II」でモンロー研究所の最新のワークショップの体験談も紹介されている。モンロー研究所の最新のワークショップの情報は他ではほとんど紹介されていませんので、興味のある方は是非、読まれることをお勧めします。内容は地球外の惑星や銀河系、銀河団、ドメインウオールなど宇宙へ行き、そこで様々な体験を経験されてきたことが書かれています。

現在、モンロー研究所は娘さんのローリーモンロ女史が運営されている。初期のゲートウエイ教材はロバートモンロー氏がナレーションを行っていたが、最近になって発売された教材ではローリーモンロ女史がナレーションを行っています。

ヘミシンク音のように音を使った瞑想は、古くからよく使われています。一番古くからあるのは、マントラ・ヨーガであり、複数の人間の発する安定したマントラの音声を聞いて、変性意識状態へ導く技術があります。チベット密教でも僧院で多くの僧侶が声を出して非常に強力な瞑想用BGMをつくりだしているところをTVなどで見たことがあると思います。

現代文明では、このような理想的な環境を利用できませんが、CDやテープの力を借りて擬似マントラ環境を作り出せるようになったのです。音ととしは、リラックスできるバロック音楽などでもよいですし、うなり音やホワイトノイズ、ピンクノイズといわれるノイズ音でもよいです。もっと進んだ形態として、モンロー研究所ではヘミシンク(R)音というものを使っているのです。
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by sigma8jp | 2008-12-02 03:52 | 「体外離脱」と「臨死体験」 | Comments(0)
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